豊崎稔

豊崎稔（とよさき みのる）は、1901年11月28日に徳島県徳島市で生まれ、1984年9月13日に生涯を閉じた経済学者です。京都大学の名誉教授として知られ、日本の経済学界に多大な貢献をしました。

生い立ちと学歴

豊崎稔は、徳島県立徳島中学校（現在の徳島県立城南高等学校）を卒業後、山口高等商業学校に進学。1927年には東北帝国大学法文学部経済学科を卒業しました。彼の学問への探求心は、その後の研究活動の礎となりました。

研究者としてのキャリア

大学卒業後、豊崎稔は母校である東北帝国大学の助手としてキャリアをスタートさせました。その後、1931年に大阪商科大学の講師に就任、1932年には助教授、1941年には教授へと昇進しました。1945年には、大阪商科大学に学位論文を提出し、経済学博士号を取得。1946年には、京都帝国大学経済学部の教授に迎えられました。1949年から経済学部長を務め、1951年からは日本学術会議の会員としても活躍しました。また、1959年には税制調査会の委員にも選ばれました。

1965年に京都大学を定年退任し、名誉教授の称号を受けました。その後も、立命館大学経営学部の教授、1967年には龍谷大学経営学部の教授として教鞭を執り続けました。1974年には龍谷大学社会科学研究所の所長に就任し、歴史的風土審議会の委員も務めました。

研究内容と業績

豊崎稔の研究は、経済学の分野に深く根ざしており、その業績は多くの後進の学者たちに影響を与えました。彼の門下からは、池上惇京都大学名誉教授や寺尾晃洋関西大学名誉教授など、著名な経済学者が輩出しています。

豊崎稔は、その生涯を通じて数々の重要な役職を歴任しましたが、栄典の類は一切辞退しました。彼の謙虚な姿勢は、多くの人々に尊敬されました。

著作

豊崎稔の著作については、詳細なリストは確認できませんでしたが、彼の研究成果は、経済学の発展に大きく貢献したと言えるでしょう。

参考文献

* 寺尾晃洋「豊崎稔先生 - 人と業績 -」『經濟論叢』第134巻第3-4号、京都大學經濟學會、1984年9月、237-241頁、CRID 1390009224842593920、doi:10.14989/134042、hdl:2433/134042、ISSN 0013-0273、NAID 120002692022。

まとめ

豊崎稔は、日本の経済学界において重要な役割を果たした人物であり、その教育者としての側面も非常に大きかったと言えます。彼の生涯は、経済学の研究と教育に捧げられ、多くの人々に影響を与え続けました。

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