豊川村 (神奈川県)

豊川村（とよかわむら）

豊川村は、かつて神奈川県足柄下郡に存在した村です。現在の小田原市東部、小田原厚木道路の小田原東インターチェンジ付近から北側一帯にあたる地域でした。

地理

村の中央には、豊かな水をたたえる酒匂川が流れていました。この川は、農業用水として、また生活用水として、村人の生活に欠かせない存在でした。

歴史

豊川村は、明治22年（1889年）4月1日に、飯泉村、成田村、桑原村が合併して誕生しました。町村制の施行によるものでした。

しかし、昭和29年（1954年）7月15日、豊川村は小田原市に編入され、同日をもって廃止となりました。短い歴史でしたが、村人たちは協力し、この地で生活を営んでいました。

村長

河野治平

経済

豊川村は、農業が中心の村でした。特に、養蚕が盛んに行われていました。以下に、当時の村の経済を支えた人々を紹介します。

産業

飯泉の浅見近次郎（荒物肥料商）
飯泉の浅見勇次郎（農養蚕業、荒物営業）
飯泉の夏目作兵衛（菊屋、旅人宿、飲食店）
飯泉の岩本熊太郎（農業）
飯泉の小川美津次郎（農兼養蚕業）
飯泉の片倉辰次郎（農兼養蚕業）
飯泉の高橋浦太郎（農養蚕業、微粒子毒鑑定）
飯泉の門松金次郎（農兼養蚕業）
飯泉の山口金太郎（農兼養蚕業、篤農家）
飯泉の両毛仲三郎（農兼養蚕業）
桑原の奥津兵太郎（農業）
桑原の奥津甚太郎（農兼養蚕業）
桑原の澤地八郎右衛門（酒造営業）
成田の河野治平（農業）
成田の鈴木茂三郎（農兼養蚕業）
成田の成田常次郎（農業）
成田の村越勝太郎（農業）
沖津粂造（篤農家）

地域

施設

浄蓮寺（浄土宗）

脚注

参考文献

小幡宗海編『神奈川文庫 第五集 百家明鑑』神奈川文庫事務所、1900年。
大日本篤農家名鑑編纂所編『大日本篤農家名鑑』大日本篤農家名鑑編纂所、1910年。
『角川日本地名大辞典 14 神奈川県』。

関連項目

神奈川県の廃止市町村一覧
* 小田原市

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