豊足神社

豊足神社（とよたりじんじゃ）

豊足神社は、北海道小樽市銭函2丁目9番10号に位置する神社です。かつては村社として地域の人々に崇敬されていました。

境内の見どころ：日露戦争の遺物

神社の境内には、忠魂碑とともに、目を引くものが置かれています。それは、日露戦争で使用されたロシア軍の機雷の残骸です。1907年（明治40年）頃に銭函海岸に漂着し、その後爆破処理されたものの一部が、長い間発見者によって保管されていました。その後、保管者の転居を機に、この機雷の残骸は豊足神社に奉納され、現在に至ります。この機雷は、過去の戦争の記憶を静かに語り継いでいます。

祭神

豊足神社では、以下の神々が祀られています。

豊受姫大神（とようけひめのおおかみ）：食物と農業を司る女神
藤原三吉命（ふじわらのみよしのみこと）：鉱山、金属の神
大国主大神（おおくにぬしのおおかみ）：縁結び、五穀豊穣の神

歴史

豊足神社の歴史は、江戸時代の安永9年（1780年）に遡ります。阿部屋伝次郎がこの地を巡察した際、地域の守護神として尊伝稲荷神社が建立されたと伝えられています。

1780年（安永9年）：阿部屋伝次郎が巡察、尊伝稲荷神社が建立されたと伝わる。
1871年（明治4年）：神社が再建される。
1875年（明治8年）：村社となる。
1876年（明治9年）：豊足神社と改称。
1916年（大正5年）：移転を出願。
1917年（大正6年）：現在地に移転。
1940年（昭和15年）：神饌幣帛料供進神社に指定。
1946年（昭和21年）：宗教法人となる。
1996年（平成8年）：三吉神社を合祀。

参考文献

青木由直「14 豊足神社の機雷（小樽市銭函2）」、『小樽・石狩秘境100選』共同文化社、2007年11月。

外部リンク

北海道神社庁 - 豊足神社

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