象の背中 (アニメーション)

概要

『象の背中 -旅立つ日-』とその続編『続・象の背中 -バトンタッチ-』は、秋元康の小説『象の背中』を基に制作されたアニメーションと絵本です。これらの作品は、秋元康が原作・企画・プロデュースを手掛け、アニメーション作家の城井文が制作を行いました。

最初のアニメ作品『旅立つ日』がリリースされた後、同じ内容を持つ絵本が公開され、その後、原作にはなかった続編が加わりました。この続編『バトンタッチ』も、基本的には同じ製作陣により作られています。秋元康のクレジットは、シリーズの最初の作品では原作者として、続編では作家としての立場で記載されています。

それぞれの作品は、元のストーリーをゾウ一家に置き換える形で展開されており、原作の「病に倒れる父」というシーンは「神様が迎えにくる日」といった柔らかな表現に変わっています。また、アニメでは台詞を使用せず、JULEPSによる朗読が物語を進める特徴があります。

ストーリー

旅立つ日

物語はゾウの父が神様から「命に終わりがくる日」を告げられるところから始まります。この父親は天上から家族を見守りつつ、家族への感謝の思いを込めてその日々を綴っていきます。家族との時間の大切さや、彼らへの愛情が溢れ出る情景が描かれており、感動的なメッセージが伝わります。

バトンタッチ

20年後の物語では、娘の結婚式が舞台となります。父親は娘が嫁いでいく姿を見守りながら、彼女に対する愛情と感謝の気持ちを折に触れて表現する様子が描かれています。生前に残したプレゼント、つまりメッセージは母親を通じて娘に渡されることで、物語は一層感動深いものとなります。家族の絆や愛情が強調され、見る人に温かいまなざしを向けさせるような仕上がりです。

作品情報

アニメーションDVD

• - 「象の背中 -旅立つ日-」 (2007年10月26日発売、PCBP-51544）

- 全2話収録、本編8分。
- 第1話「旅立つ日」 / 第2話「雲の上のお父さん」。

• - 「続・象の背中 -バトンタッチ-」 (2009年2月27日発売、PCBP-51553）

- 1話収録、本編6分。

絵本

これらの作品は、JULEPSによる朗読のオリジナルCDを添えて絵本としても刊行されています。

• - 『象の背中 -旅立つ日-』 ISBN 978-4-334-90147-9（2007年12月6日発売、光文社）
• - 『続・象の背中 -バトンタッチ-』 ISBN 978-4-334-90157-8（2008年12月4日発売、光文社）

使用楽曲

• - 「象の背中 -旅立つ日-」

- 曲名: 『旅立つ日 完全版』
- 作詞: 秋元康、作曲: 井上ヨシマサ、編曲: JULEPS / Papa Daisuke、歌: JULEPS。

• - 「続・象の背中 -バトンタッチ-」

- 曲名: 『バトンタッチ』
- 作詞: 秋元康、作曲: 杉山勝彦、編曲: JULEPS / 吉川慶、歌: JULEPS。

その他

これらの作品は、2008年3月17日からTBSテレビで日曜日に放送されていました。アニメーションの公式サイトも存在しており、詳細情報が提供されています。

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