象印ニュースクイズ パンドラタイムス

番組概要

『象印ニュースクイズ パンドラタイムス』は、テレビ朝日が制作した情報番組を兼ねたクイズ番組で、1994年10月23日から1995年3月19日まで毎週日曜日の19:30から20:00まで放送されていました。この番組は、象印マホービンが一社提供しており、テレビ朝日系列局で展開されました。

この番組は、『象印クイズ ヒントでピント』に変わってスタートし、新聞に掲載されたニュースをテーマにしたクイズ形式で進行されました。特に印象的だったのは、阪神・淡路大震災が発生した際、1995年1月22日の放送で当初予定していた内容を変更し、震災を取り扱ったことです。ニュースに基づくクイズ番組としての特色を示しました。

問題形式と得点システム

解答者は5人で構成され、各問題の正解者は60点を分け合う形で得点を獲得します。もし正解者がいなければ、その60点は次の問題に持ち越され、最終問題では近似値問題が出題されることが特徴です。正解に最も近い解答者は、その時点での得点を独占。正確な数値を当てた場合は獲得点数が2倍になる仕組みでした。例えば、前の問題で全員が不正解で120点がキャリーオーバーしていると、最終問題で正解すると240点を得られることもありました。

最初の問題では全てが筆記問題でしたが、後期には『ヒントでピント』と同様の早押し問題も加わり、司会者がヒントを出す中で2点ずつ減点されていきました。この形式では、解答者は正解を出すことでその時の得点を獲得することが求められました。

番組の終了

しかし、視聴率の面で裏番組に押され、番組は半年で放送を終了しました。最終回をもって、象印の一社提供番組シリーズは、1960年から放送されていた『象印歌のタイトルマッチ』以来34年9か月も続いた日曜19時台後半枠を終了することとなりました。残念ながら、本番組は多くの視聴者に親しまれることなく短命で終わったのです。

主な出演者

この番組の司会は、文化放送出身のフリーアナウンサーである梶原しげる氏が務めました。彼は前番組『ヒントでピント』でも司会を担当した土居まさると同じく、アナウンサーとしてのキャリアを持っていました。解答者には、山瀬まみや佐藤忠志、羽野晶紀、松村邦洋、川平慈英、石坂浩二、冨士眞奈美らが参加しました。

テーマ曲と使用例

番組のテーマ曲は「パンドラタイムス」で、東京スカパラダイスオーケストラが担当しました。この曲は、ニッポン放送の深夜番組『ナインティナインのオールナイトニッポン』のBGMや、テレビ東京の『スーパーマリオスタジアム』でも使用されるなど、さまざまな場面で親しまれています。

放送局

『象印ニュースクイズ パンドラタイムス』は、全国各地で放送しましたが、一部の地域ではローカルスポンサーの提供により遅れネットで放送され、特に岩手県と沖縄県では放送されないという例もありました。これにより、全国的に均一な視聴ができない地域も存在していました。

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