象設計集団

象設計集団の概要

象設計集団（ぞうせっけいしゅうだん）は、日本のアトリエ系の建築設計事務所であり、1971年に設立されました。設立当初は、吉阪隆正の下で大竹康市、樋口裕康、富田玲子、重村力、有村桂子の五人によってスタートしました。設立以来、様々なプロジェクトに取り組み、数多くの賞を受賞することでその名を広めてきました。

受賞歴

象設計集団はその活動を通じて、多くの評価を受けています。特に、1981年に沖縄県名護市で設計した名護市庁舎は、日本建築学会賞を受賞し、同事務所の代表作の一つとなりました。このほかにも、数々の賞を受賞しており、以下に代表的なものを挙げます。

• - 1977年、芸術選奨文部大臣新人賞美術部門
• - 1994年、いしかわ県景観賞大賞（縄文真脇温泉）
• - 2001年、岐阜県二十一世紀ふるさとづくり芸術賞最優秀賞（多治見市立多治見中学校）
• - 2004年、いしかわ景観賞（石川県九谷焼美術館と古九谷の杜親水公園）
• - 2008年、日本建築家協会25年賞（宮代町のコミュニティセンター進修館）
• - 2009年、日本建築家協会JIA中国建築大賞（津山洋学資料館）
• - 2010年、日本建築家協会25年賞（名護市庁舎）

事務所の変遷

象設計集団は、設立から現在にかけて、いくつかの事務所で活動してきました。初めは1971年から1972年まで麹町にありました。その後、早稲田でのプレファブ小屋を経て、1977年から1979年までは歌舞伎町の3階建ての元予備校校舎をオフィスとして利用していました。1980年代には中落合の民家や高円寺の雑居ビルなど多様な場所に事務所を構えました。1994年には東京事務所を設立し、その後世田谷区に移転しています。また、1988年には台湾に事務所を設立し、国際的な活動も展開しています。

主な作品

象設計集団の主な作品には、名護市庁舎や縄文真脇温泉があります。これらのプロジェクトは、地元の文化や風土に根付いたデザインが特徴的であり、設計集団のアイデンティティを象徴しています。

書籍

このアトリエ系建築設計事務所に関する書籍もいくつか出版されています。『象設計集団—Atelier Zo』や『空間に恋して～象設計集団のいろはカルタ』は、彼らの理念やデザイン哲学を知る上で貴重な資料となっています。

結論

象設計集団は、豊かな経験と独自の視点から、今なお多様な建築プロジェクトに取り組み続けています。彼らの作品は、地域に根差した文化的な要素を大切にしながら、現代の住宅や公共建築へと進化を遂げています。成長を続けるこの設計集団の今後が期待されます。

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