財政部 (中華民国)

中華民国財政部について

中華民国（台湾）の財政部は、行政院に属する省庁であり、国家の財政に関する業務全般を担っています。日本の財務省に相当する組織で、税制、予算、国有財産の管理など、多岐にわたる重要な役割を果たしています。ここでは、その組織構成、附属機関、歴代の部長などについて詳しく解説します。

組織

財政部は、以下の役職と部門で構成されています。

財政部部長: 省庁の長であり、政策決定と運営を統括します。
財政部次長: 常務次長2名と政務次長1名がおり、部長を補佐し、各部門の業務を監督します。

本部機関

財政部の本部には、以下の部門があります。

関政司: 関税政策に関する業務を担当します。
総務司: 省庁内の人事、会計、庶務などを担当します。
秘書室: 部長の秘書業務、渉外活動、広報などを担当します。
人事処: 職員の人事管理、採用、研修などを担当します。
会計処: 予算編成、会計処理、決算などを担当します。
統計処: 財政に関する統計データの収集、分析、提供を行います。
政風処: 職員の倫理規定遵守、汚職防止活動を行います。
法規委員会: 法令解釈、改正、訴訟事務を担当します。
訴願審議委員会: 訴願に関する審査を行います。

附属機関

財政部の附属機関は、以下の通りです。

国庫署: 国庫の管理、国債の発行などを担当します。
賦税署: 税制の企画立案、税務行政の管理などを担当します。
国有財産署: 国有財産の管理、処分などを担当します（旧・国有財産局）。
関務署: 関税の徴収、税関行政などを担当します（旧・関税総局）。
台北国税局: 台北市における国税の徴収を担当します。
高雄国税局: 高雄市における国税の徴収を担当します。
北区国税局: 台湾北部における国税の徴収を担当します。
中区国税局: 台湾中部における国税の徴収を担当します。
南区国税局: 台湾南部における国税の徴収を担当します。
台北区支付処: 台北地区における支払業務を担当します。
財税資訊中心: 財政に関する情報システムの運用管理を行います。
財税人員訓練所: 財政職員の研修を担当します。
税制委員会: 税制改革に関する検討を行います。

事業所

財政部が所管する事業所は、以下の通りです。

財政部印刷廠: 財政部関連の印刷物を担当します。
中国輸出入銀行: 輸出入金融を担当します。
台湾銀行: 主要な商業銀行です。
台湾土地銀行: 不動産金融を中心とする銀行です。
中央存款保険公司: 預金保険制度の運営を行います。
台湾菸酒公司: タバコ、アルコール飲料の製造販売を行います。

歴代財政部長

歴代の財政部長は、中華民国の財政政策において重要な役割を果たしてきました。詳細な情報は、関連資料や公式ウェブサイトを参照してください。

関連項目

中華民国の政治

外部リンク

中華民国財政部

財政部は、台湾の経済と社会の安定と発展に不可欠な役割を担っています。税制、予算、国有財産の管理を通じて、政府の財政運営を支え、国民生活の向上に貢献しています。

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