貿易経済協力局

貿易経済協力局について

貿易経済協力局とは、日本の経済産業省の内部機関で、通商の活性化や経済協力、貿易管理を主な業務とする部局です。2001年の中央省庁再編時に従来の貿易局から再編成され、さらなる機能強化を図るために設立されました。これまでにエネルギー政策や外部経済との関係を深めるための重要な役割を果たしてきました。

特に2024年7月には、「貿易経済安全保障局」として新たなスタートを切ることが決まっています。この改編は、変化する国際的な経済環境の中で日本の貿易戦略をより一層強化する狙いがあります。

所掌業務

貿易経済協力局の業務は、経済産業省組織令第6条によって明記されています。これには以下のような多岐にわたる業務が含まれています：

1. 輸出や輸入の促進、改善、調整についての業務（産業技術環境局に属する業務は除外）。
2. 通商経済上の経済協力に関連する協定や取決めの実施に関する業務（地域協力に関するものは除く）。
3. 貿易保険に関する業務、さらにはその経理や国有財産の管理など。
4. 外国為替の管理や調整に関する業務。
5. 国際的な協力や地域協力に関連する経済活動についての調整業務。

このように、貿易経済協力局は日本の経済を支える非常に重要な役割を担っており、各国との貿易関係をより良いものにするための施策を模索しています。

組織構成

貿易経済協力局には、業務管理官室をはじめ、総務課や情報調査室、各種技術調査を行う部門が整備されています。また、経済安全保障政策調整官や国際担当の参事官などがそろい、国際的な視野から経済戦略を策定しています。

特に、安全保障貿易管理課や貿易管理部門は、近年の国際情勢における変化に対応するための重要な機能を担っています。これにより、国内産業の保護や発展を図りながら、外部との緊密な連携を強調する体制を整えています。

歴代局長

これまでの貿易経済協力局の歴史の中で、特筆すべきは平成22年に行われた財務省との局長級人事交流です。これにより、厚木進が局長として就任。さらに、平成26年には経済産業省初の女性局長、宗像直子が就任し、局内に新たな風をもたらしました。

このように、貿易経済協力局は常に時代の変化に対応し、国際的な競争力を強化するための戦略を展開しています。今後の改編を経て、新たな局面を迎えるこの機関の動向が注目されます。

もう一度検索