厚木進

厚木進（あつき すすむ、1953年6月29日生まれ）は、日本の財務官僚として知られる人物です。彼は徳島県鳴門市撫養町で生まれ、徳島県立城南高等学校を卒業後、一橋大学経済学部で経済学を学びました。その後、1977年に大蔵省に入省し、主計局総務課に配属され、長い官僚生活をスタートさせました。

厚木氏は官僚生活の初期から多くの要職を歴任し、特に国際金融分野において顕著な実績を挙げています。彼がパリでOECD政府代表部の参事官を務めていた際には、韓国のOECD加盟に尽力し、国際的な経済協力の強化に寄与しました。1997年からは財務省国際局で課長として、アジア通貨危機に対する対応策の策定にあたりました。

さらに、2000年以降は金融庁や証券取引等監視委員会での役割が目立ち、金融政策や市場監視に関する重要な業務を通じて、日本の金融システムの健全性を保つため尽力しました。特に、2010年には経済産業省と財務省の局長交流人事が初めて行われ、経済産業省貿易経済協力局長に就任します。

最近の国際的な大型インフラ市場では、日本企業が韓国企業に遅れをとっている理由として、韓国の経済政策が指摘されています。特に、韓国が自国の農業をある程度犠牲にしつつEPA（経済連携協定）を締結している一方で、日本国内では農業保護を重視する農水省と経済産業省との間で意見の対立が続いていることが影響を与えているとされています。

厚木氏は2012年12月に日本総合研究所の顧問に就任した後、2013年6月からは日本郵政の執行役副社長に就任し、2014年には同社の取締役代表執行役副社長に昇格しました。2017年には退任し、その後もカーディフ生命保険の監査役やストレージ王の取締役として活躍しています。

彼の経歴を振り返ると、厚木進氏は日本の財政および経済政策に多方面から貢献してきた官僚であり、その経験と知識は、国際舞台でも評価されています。彼の著作には、アジアの経済と金融に関する問題や証券行政についての議論があり、豊富な知識と経験に基づいた発言が注目されています。これからも、厚木氏の専門的な知見が日本の経済政策において重要な役割を果たすことが期待されます。

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