賞雅寛而

賞雅 寛而（たかまさ ともじ）

賞雅寛而（たかまさ ともじ）は、日本の原子力工学者であり、東京海洋大学の名誉教授として知られています。彼は、国立大学法人東京海洋大学の理事や副学長、高等専門学校校長、さらには日本混相流学会および日本マリンエンジニアリング学会の会長など、さまざまな重要な役職を歴任してきました。

人物・経歴

1976年、彼は東京商船大学商船学部機関学科を卒業し、大阪商船三井船舶株式会社に入社。初めは三等機関士としてのキャリアをスタートさせました。1978年には東京商船大学大学院商船学研究科に進学し、機関学専攻の修士課程を修了。その後、1980年には東京商船大学に助手として勤務し、1981年からは東京大学の工学部原子力工学科で研究員としての活動を開始しました。この時期、彼は東京商船大学商船学部の講師としても教鞭をとっていました。

1984年には助教授に昇進し、1987年には東京大学から工学博士の学位を取得しました。1996年には文部省からの招待を受けてパデュー大学で在外研究を行い、1997年からは東京商船大学商船学部の教授に就任しました。2003年には東京海洋大学海洋工学部の教授に転任し、さらに2006年には日本原子力研究開発機構の安全研究委員会に専門委員として参加。その後も多くの研究機関で要職を務め続けました。

2007年には日本船舶海洋工学会の造船設計・生産技術研究会の部会長に就任。2008年には東京海洋大学の海洋科学技術研究科長に任命され、2010年には水産庁の技術検討会の委員としても活動するなど、彼の研究活動は多岐にわたりました。2012年には東京海洋大学の理事に就任し、研究および国際担当としてもその職を全うしました。さらに、2015年からは再び東京海洋大学海洋科学技術研究科の教授として教鞭を執り、日本混相流学会と日本マリンエンジニアリング学会の両会長を務めてきました。2016年には東京海洋大学学術研究院海洋電子機械工学部門の教授職に就き、2017年には富山高等専門学校の校長として新たな道を歩みました。

受賞歴

賞雅氏の業績は数多くの賞によって認められています。1994年には日本舶用機関学会の論文賞を受賞し、2004年には日本混相流学会技術賞が贈られました。さらに、2005年と2006年には日本マリンエンジニアリング学会の功労賞を受賞し、2007年には日本原子力学会賞（技術賞）を取得しました。

2010年には、日本原子力学会熱流動部会から部会賞（業績賞）を受け、同年、日本混相流学会賞の論文賞も受けています。また、2011年には日本混相流学会の学会賞貢献賞、日本ボート・オブ・ザ・イヤー2010特別賞、そして日本船舶海洋工学会シップ・オブ・ザ・イヤー2010小型客船部門賞など、複数の受賞歴があります。さらに2012年には、日本ボート・オブ・ザ・イヤー2011特別賞や日本マリンエンジニアリング学会のマリンエンジニアリング・オブ・ザ・イヤー2011を受賞し、その業績は高く評価されています。

このように、賞雅寛而は、日本の教育界および原子力工学の分野で数々の功績を上げてきた人物として、多大な影響を与え続けています。

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