賢島スポーツランド

賢島スポーツランドについて

賢島スポーツランドは、三重県志摩市の阿児町にあったレジャー施設で、かつては近畿日本鉄道が運営していました。この場所は、英虞湾の美しい景観を望む賢島の対岸に位置しており、1970年7月12日にオープンしました。近鉄興業が開設したこの娯楽施設は、同じ年に志摩マリンランドも開業しており、観光地としての一翼を担っていました。

施設の概要

賢島スポーツランドは年中無休で、開館時間は午前9時から午後5時まででした。さまざまなアクティビティが用意されており、訪れる人々はテニスやアーチェリー、プールでの水遊びを楽しむことができました。また、特に人気だったのがフィールド・アスレチックで、三十項目に及ぶ本格的なモジュールが用意されており、子供から大人まで幅広い年齢層のお客様に親しまれていました。

プールエリアは競泳用とレジャー用の2種類が用意されており、特にレジャープールはオフシーズンには釣り堀として利用されることもありました。家族連れや若者たちのレクリエーションの場として、多くの人々が訪れていました。入場料金は、中学生以上350円（夏季は550円）、小学生以下は100円（夏季は300円、幼児200円）というリーズナブルな価格で、多くの人々にとって利用しやすい場所でした。

閉鎖とその後の跡地

しかし、1999年3月31日、この人気のレジャー施設は閉鎖されることとなりました。その後、賢島スポーツランドの跡地は近鉄から貸与されたローズネットが引き継ぎ、2010年には「賢島ローズネットファーム」と名付けられたバラ園がオープンしました。しかし、ローズネットは同年11月に破産手続きを申請し、2011年6月には賢島ローズネットファームも閉園してしまいました。

その後、志摩ローズファームが新たに設立され、2011年11月27日にはその名を冠した志摩ローズファームとして再スタートを切りました。このように賢島スポーツランドは消え去ったものの、その跡地は新たな形で地域に根付く観光施設として復活を遂げたのです。

まとめ

賢島スポーツランドは、昭和の時代に多くの人々に楽しまれたレジャー施設であり、その跡地は地域の新たな魅力として生まれ変わっています。訪れた家族や若者たちにとって、かつての思い出とともにその場所が現在どのように変えられているのか、興味深いテーマとなることでしょう。

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