赤ひげ大賞

赤ひげ大賞について

赤ひげ大賞（あかひげ たいしょう）は、日本医師会と産経新聞社が共同で設立した賞であり、厚生労働省やフジテレビジョン、BSフジなどが後援しています。また、太陽生命保険株式会社が特別協賛を行っており、地域医療の発展を目指す重要な賞となっています。20012年に創設されたこの賞は、地域の医療現場で長年にわたり地域住民の健康を支え続ける医師を対象にしています。毎年、全国の都道府県医師会から推薦された医師の中から5人が選ばれ表彰されます。

名称の由来

赤ひげ大賞の名前は、著名な作家山本周五郎の小説「赤ひげ診療譚」に由来しています。「赤ひげ先生」という表現は、貧しい人々や病に苦しむ人々のために献身的に働く医師の象徴です。この賞は、医療の本質が変わらないこと、すなわち病に苦しむ人を救いたいという医療人の願いを反映しています。

表彰内容

受賞者には表彰状、トロフィー、そして副賞として100万円が授与されます。授賞式は日本医師会会長である横倉義武氏と産経新聞社代表取締役の飯塚浩彦氏から手渡されます。また、推薦された医師たちにも感謝状が送られ、その努力を称えることになっています。各地域の医療環境の整備や医療活動の充実が促進されることを目指しています。

2025年問題への対応

横倉会長は、医療の重要性を強調しながら、2025年問題に触れ、地域に根ざしたかかりつけ医のネットワークの重要性を訴えています。地域住民に寄り添う形での医療が求められており、特に「人生100年時代」において、その重要性は一層増しています。このような医師の活動を支えるご支援を日本医師会としても行っていくことが述べられています。

医師の多様性

赤ひげ大賞の受賞や推薦の対象医師は多岐にわたります。一例として、地区唯一の医師として診療所を守る医師や、離島での医療向上に努める医師、さらに多言語に対応し外国人の健康をサポートする医師など、地域に応じたさまざまな貢献が考慮されます。これにより、地域ごとの特性に応じた医療が評価される仕組みが作られています。

表彰式と報道

初回の表彰式は2013年3月に行われ、皇太子ご夫妻が出席されました。以降、安倍晋三内閣総理大臣も列席するようになり、医療の重要性に関するメッセージをお届けしています。授賞式の内容は、産経新聞や日本医師会のニュースサイトなどで紹介されている他、BSフジで「かかりつけ医たちの奮闘」という特別番組として放送されています。また、「日本医師会雑誌」には受賞者紹介が同封されており、一般への周知も図られています。

歴代受賞者と特別賞

これまでの受賞者は、北海道から佐賀県まで全国各地の医師が名を連ねています。例えば、第1回の受賞者には松田好人氏（北海道）や横手英義氏（和歌山県）などがいます。第6回表彰では、東日本大震災からの復興を忘れないという思いから、被災者支援に取り組んだ医師に特別賞が贈られるなど、常に地域社会への貢献が重視されています。

選考委員

赤ひげ大賞の選考は著名な医療関係者や文化人が務めており、羽毛田信吾氏や向井千秋氏などが名を連ねています。過去には、もと首相や医療専門家からも選考委員が選ばれており、医療界の広範な知識を活用した選考が行われています。

このように、赤ひげ大賞は地域医療を支える医師たちを称え、多様なバックグラウンドを持つ医師との縁を深める重要な場となっています。

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