赤れんが博物館

赤れんが博物館：歴史とレンガの魅力が詰まった舞鶴の宝石

京都府舞鶴市に位置する赤れんga博物館は、レンガ造りの歴史的建造物を利用した、ユニークな博物館です。1993年11月に開館し、舞鶴市の運営の下、レンガに関する様々な情報を収集・展示しています。

建物の歴史と特徴

博物館の建物は、1903年（明治36年）に竣工した旧日本海軍の兵器廠魚形水雷庫を改装したものです。鉄骨構造とフランス積みという煉瓦の積み方など、舞鶴の煉瓦建築の中でも特異な存在であり、現存する鉄骨構造の煉瓦建築としては日本最古級とされています。その歴史的価値から、2008年6月9日には舞鶴赤煉瓦倉庫群の一部として重要文化財に指定されました。重厚な赤煉瓦の建物は、来館者を出迎えるシンボルとなっています。

展示内容

館内では、世界各地の歴史的建造物に使われた様々なレンガが展示されています。それぞれのレンガの色や形、材質の違いなど、細部まで観察することで、レンガ作りの歴史や技術の進化を垣間見ることができます。

また、世界の著名な煉瓦建造物が紹介されており、写真や模型を通して、それぞれの建築物の特徴や魅力を知ることができます。レンガ造りの建築物が持つ、独特の重厚感や美しさ、そして歴史を感じ取れる貴重な機会です。

さらに、ホフマン式輪窯を再現したコーナーでは、レンガの製造工程が分かりやすく紹介されています。実際にレンガが作られる様子を学ぶことで、展示されているレンガへの理解が深まります。

舞鶴赤レンガ倉庫群と周辺環境

赤れんga博物館は、舞鶴赤レンガ倉庫群の中に位置しています。12棟の赤煉瓦倉庫群はライトアップされ、夜には幻想的な風景を創り出しています。博物館周辺には、舞鶴市政記念館、まいづる智恵蔵、舞鶴引揚記念館、夕潮台公園、海上自衛隊舞鶴地方隊など、歴史的建造物や自然豊かな場所が多く点在しており、一日かけてゆっくりと散策できます。

アクセスと利用情報

開館時間は9時00分から17時00分（入場は16時30分まで）、休館日は年末年始（12月29日から1月1日）です。入館料は一般400円、学生150円ですが、団体割引や障害者割引、そして京都交通の企画乗車券「舞鶴かまぼこ手形」提示による無料入場など、様々な優待制度があります。舞鶴引揚記念館との共通券も用意されているので、合わせて訪れるのもおすすめです。

アクセスは、京都交通の東西循環線・和田線「市役所前」下車すぐ、またはJR西日本舞鶴線東舞鶴駅から徒歩約15分です。

まとめ

赤れんga博物館は、レンガという素材を通して、歴史、文化、技術を学ぶことができる貴重な場所です。舞鶴の歴史と魅力に触れたい方、レンガに興味のある方にとって、ぜひ訪れていただきたいおすすめのスポットです。10月には周辺で「赤れんgaフェスタ」も開催され、さらに賑やかになります。

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