赤14号

赤14号（あか14ごう）

赤14号は、日本国有鉄道（国鉄）が定めた色名称の一つであり、主に鉄道の車両デザインで使用されています。この色は、鮮やかな赤を基調にしており、視認性が高いため、多くの鉄道ファンや一般の人々にも親しまれています。

歴史的背景と採用

この色は1987年に登場した四国向けの121系電車の帯色として初めて採用されました。しかし、四国旅客鉄道に継承された際、あっという間に同社のコーポレートカラーであるスカイブルー（青26号）に変更され、赤14号を使用した車両は一時的に姿を消すこととなります。

その後、1990年3月には新たに京葉線が新木場から東京間で開業した際、205系電車の帯色として赤14号が再び採用され、京葉線のラインカラーとして名を馳せることになります。京葉線開業当初はスカイブルーの103系電車が運用されていましたが、これを赤14号に塗り替える計画は、廃車体を用いた試験の結果が芳しくなかったために見送りとなりました。

2011年7月以降は、京葉線を運行する通勤形電車は武蔵野線に直通する列車を除き、すべて赤14号を使用した車両となっています。実は、当初は横浜線向けの205系電車にこの色を適用することが検討されていましたが、それは結局不採用となりました。

使用車両

赤14号を採用した車両には、以下のようなものがあります。

• - 121系電車：主に四国向けで登場時およびワンマン化改造車に使われました。
• - 205系電車：京葉線で大規模に運用されており、ラインカラーとして重要な役割を果たしています。
• - 209系500番台電車：京葉線において赤14号が使用されています。
• - E331系電車：これも赤14号を採用した車両の一部です。
• - E233系電車：特に京葉線向けの5000番台がこの色を使用しています。

関連する色と車両

赤14号は、同じく鉄道で使用される色として「赤13号」も存在します。また、播但線では、この色に近い電化区間の車両色が使用されており、さらに京浜急行電鉄や名古屋鉄道でも、外板の赤色が赤14号に近い色合いを持っています。

赤14号の採用により、鉄道車両の外観に一層の魅力が加わり、乗客や鉄道ファンの方々に愛され続けています。この色は視認性が高いだけでなく、電車のアイデンティティをも形成する重要な要素となっています。

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