起業祭

起業祭について

起業祭（きぎょうさい）は、福岡県北九州市八幡東区で行われる盛大な祭りで、毎年11月3日前後の3日間にわたって開催されます。この祭りは「まつり起業祭八幡」としても知られ、地域住民に親しまれています。

歴史と背景

起業祭の起源は、1901年にさかのぼります。当時、官営八幡製鐵所の創業を祝うために開かれた「作業開始式」がその始まりです。祭りは製鉄所主催として実施され、創業日である11月18日を中心に行われていました。しかし、当時の11月は寒く、しばしばみぞれやあられが降る気候でした。

時間の経過とともに、1985年には「まつり起業祭八幡実行委員会」が設立され、これ以降は市民による手作りの祭りとしても知られるようになりました。今や秋の風物詩として定着し、毎年60万人以上の来場者が訪れます。

開催場所

祭りの会場は、八幡製鉄所が築かれた企業城下町として発展してきた八幡東区中央町や、製鉄関連の福利厚生施設が揃う大谷の地区、さらには八幡製鉄所の発祥の地である東田に広がります。特に八幡製鉄所の工場は一般公開され、見学することができます。

主要なイベント

起業祭中には様々な行事が行われます。特に以下のイベントは多くの人々に人気です。

開会式

大谷地区のメインステージにて行われ、祭りのスタートを宣言します。

ステージショー

メインステージとふれあいステージで、歌手やお笑い芸人、学校のパフォーマンスなどが行われるショーが開催され、多彩なエンターテイメントが楽しめます。

起業祭おどり

地域の人々が「みんなで踊れる起業祭」をテーマに踊るイベントで、パフォーマンスやコンテストが行われます。

ミス起業祭

各自治会から選ばれた「ミス起業祭」が祭りの中で最も輝く存在として選出されます。

カラオケ大会

各地からの予選を経て、メインステージで行われる決勝戦が注目を集めます。

食のゾーン

地元企業の美味しい料理がたくさん集まるコーナーで、様々な種類の地元グルメが楽しめます。

露店ゾーン

祭り期間中に設けられた歩行者天国には、数百軒の露店が立ち並び、賑やかな雰囲気の中で地元の飲食店が出店します。

特別な催し

さらに、72時間の駅伝大会や、楽しくゴミ拾いを行う「スポーツGOMI拾い」など、地域との協力を大切にする活動もあります。また、工場の見学会や展示会、光と音の競演としての花火打ち上げなども行われ、来場者に多彩な体験を提供しています。

アクセス

祭りの開催時には、八幡駅やスペースワールド駅からの無料シャトルバスが運行され、アクセスも抜群です。バスも利用でき多数の路線が接続しますが、開催区域内のバス停は混雑が予想されます。

まとめ

起業祭は地域住民の手で創り上げられている祭りであり、製鉄所の歴史とともに育まれてきた伝統行事です。多くの人々が集い、楽しみ、地域の絆を深めるこの祭りは、北九州市の文化を象徴する重要なイベントとなっています。

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