超える!テレビ

超える!テレビ

『超える!テレビ』（こえるテレビ）は、TBS系列によって1999年12月30日から2000年1月1日までの約1日半にわたり放送された特別番組です。この番組は、合計38時間に及ぶ長時間番組として制作され、司会には福留功男、薬丸裕英、進藤晶子が起用されました。

番組の背景

この特別番組は、1998年に始まった「TBS 21世紀プロジェクト」の続編として位置付けられ、年末の視聴者を楽しませる目的で企画されました。主な内容は、ジャニーズJr.の滝沢秀明が挑む「20世紀最大の奇跡・3つのイリュージョン」というイリュージョン企画に焦点を当てており、さらにV6の「2000年へ行こう!」や「第41回日本レコード大賞」、サザンオールスターズによる年越しコンサートといった、開催年の記念イベントが盛り込まれていました。これにより、1900年代から2000年代へのスムーズな移行が図られました。

特別コンテンツ

特に注目されたのは、12月31日の8:30から9:30にかけて放送されたスペシャルアニメです。前半は手塚プロダクションが製作した「手塚治虫アカデミー大賞」と題され、お茶の水博士が司会を務めます。この作品では、「手塚スター」が各賞を受ける様子が描かれました。後半はタツノコプロ制作の「世紀末伝説ワンダフルタツノコランド -円盤星人UBO-」で、宇宙人「UBO（ユーボー）」がタツノコキャラクターたちとともにドタバタ劇を繰り広げます。

全国高校ラグビーとの関係

この特別番組の期間中、12月30日には全国高校ラグビーの2回戦中継が行われましたが、これをこの番組に組み込むことはありませんでした。代わりに、ラグビー中継は16:30から18:00に生放送され、多くの視聴者の注目を集めていました。

ローカル局の自主編成

面白い点は、山陽放送（現在のRSK山陽放送）のみが特別編成を行ったことです。番組は元旦の2:00に飛び降り、2000年問題に関連した特設ニュースを15分間放送した後、洋画を約2時間放送。その後、再度番組に合流しました。この措置はRSK山陽放送以外では行われなかったため、なぜこの局だけが飛び降りを選んだのかは不明です。

特番の遺産

2022年12月現在も年末年始特番は続いており、「CDTV・年越しプレミアムライブ」という番組が大晦日23:45から元旦5:00までの約5時間、生放送されています。ただし、過去には自主編成による飛び降り局も存在しました。特に2012年から2013年の年越し時には熊本放送が放送の途中で飛び降り、この決定に対して多くの苦情が寄せられたことが記憶に新しいです。このように、時間を超えた特別番組として、『超える!テレビ』は多くの人々の心に刻まれています。

もう一度検索