超ゼンマイロボ パトラッシュ

超ゼンマイロボ パトラッシュ

『超ゼンマイロボ パトラッシュ』は、2013年12月から2014年3月にかけてTOKYO MXで放送された日本のテレビアニメです。本作は、1975年に制作された『フランダースの犬』のセルフパロディとして位置づけられています。このアニメでは、自然が豊かな『フランダース国』に生きる少年ネロと、彼が作り上げた犬型ロボットのパトラッシュが、環境を脅かす『キタネイデス帝国』の悪事に立ち向かう様子が描かれています。

背景

『超ゼンマイロボ パトラッシュ』は、日本アニメーションの新作で、2006年放送の『ぽかぽか森のラスカル』以来の独立UHF局での放送作品であり、同社のロボットアニメは1994年の『ヤマトタケル』以来の新作となります。オリジナルの『フランダースの犬』のキャラクターに加え、他の名作アニメからのキャラクターたちもパロディとして登場し、ストーリーを賑わせます。

ストーリーの概要

物語は、ネロという少年が主人公です。彼は父のような科学者になることを夢見ており、食費を発明のタイムに使うため、自ら釣りをしたりいちご摘みをしたりして食料確保に奔走します。両親を機械開発の事故で失った彼は、他にも猿のペンキ塗りロボットや、犬の探偵ロボット、オコジョの洗濯ロボットなどを製作し、高度な技術者として成長していきます。

パトラッシュは、ネロが父の設計図をもとに作り出した犬型ロボットです。ネロが特別な「ゼンマイキー」を使うことで、パトラッシュは巨大化し、人型ロボット「キングパトラッシュ」へと変形します。この変形能力は、アニメの中でも重要な要素であり、パトラッシュはさまざまな色のゼンマイキーを使うことで異なる能力を発揮します。最終的には、父の遺影が入ったロケットペンダントの力を借りて、最終形態「パトラッシュナイトエンジェル」へと進化し、キタネイデス帝国との決戦を迎えます。

登場キャラクター

• - ネロ: 本作の主人公。科学者を目指し、様々なロボットを開発します。
• - パトラッシュ: ネロの作り出した犬型ロボット。ネロの夢を支える存在で、彼との絆は密接です。
• - アロア: ネロのガールフレンドで、彼を応援する側面を持っています。
• - キタネイキング: 物語の悪役で、ネロたちに環境被害をもたらす存在です。

スタッフと放送情報

本作の制作には、実制作を手掛けたクリエイターたちが関わっています。監督は山本雄三、脚本は春日森春木、キャラクターデザインを喜多浩太郎が務めました。アニメは全1巻のDVDとして2014年9月にリリースされました。アニマックスでも連続放送が行われ、多くの視聴者に楽しまれました。

『超ゼンマイロボ パトラッシュ』は、名作アニメの世界観を巧みに活かしつつ、新たなストーリーを追求した作品で、多様なキャラクターや抱えるテーマが視聴者の心を捉えています。

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