超人戦隊バラタック

超人戦隊バラタック

『超人戦隊バラタック』（ちょうじんせんたいバラタック）は、1977年7月3日から1978年3月26日まで、テレビ朝日系列で毎週日曜日に放送された全31話のロボットアニメシリーズです。制作は東映動画が担当し、この作品は『鋼鉄ジーグ』や『マグネロボ ガ・キーン』に続くマグネロボシリーズの第三弾にあたります。番組は毎回、子供たちの心を掴むスリリングでユーモラスなストーリー展開で人気を博しました。

概要

本作は特に、スポンサー企業であるタカラによる「マグネモシリーズ第4弾」として位置づけられており、魅力的なロボットデザインと駆け引きのある操作システムが特徴です。作品のスタイルは、従来のロボットアニメに比べてかなり異なっており、特にメカの操縦方式が革新的でした。『鋼鉄ジーグ』や『マグネロボ ガ・キーン』では直接的な合体操縦が行われましたが、本作ではテレパシーを用いた遠隔操縦が採用され、指令機ペンタゴラスからの送信によりバラタックを操作します。このシステムによって、5人の仲間たちの超能力が一つに結集され、バラタックがその力を最大限に発揮します。

放送中は主要スタッフが次々と変わる中で、物語が進行していきました。脚本面では、前作に関わった山浦弘靖と星山博之が降板し、その後は藤川と安藤が残りの話数を担当することになります。そのため、物語ではコメディ要素がより強く感じられるようになり、特に敵キャラクターであるゴルテウスのコミカルな側面が際立ちました。

あらすじ

物語は、地球から11光年離れたイプシロン星を舞台に展開します。シャイディーン総統は、地球の加藤博士が開発中のタイムリンクル理論がもたらす脅威を感じ、特使を地球に送り込むことを決意します。しかし、司令官のゴルテウスは自身の欲望に従い、地球侵略を始めてしまいます。加藤博士の家族を人質に取られた彼の息子ユージは、仲間たちと共にバラタックを駆使し、ゴルテウスの計画を阻止しようと奮闘します。

登場人物

本作のキャラクターたちは、それぞれ個性的で魅力的です。主人公のユージは元気で友人思いの性格ですが、母親と兄を守るために果敢に行動します。彼の仲間であるマックは予知能力を持ち、冷静な判断を下します。ユリ、ディッキー、フランコなどもそれぞれの特性を活かし、バラタックシークレットとして地球を守るために欠かせない存在です。また、加藤博士やその家族も核心的な役割を果たします。

敵側であるシャイザックとその指揮官ゴルテウスは、計画を執行する中でしばしば失敗しておどけた状況を生み出し、視聴者に笑いを提供しました。特にゴルテウスは、そのトカゲ型のキャラクターとダダをこねる性格が印象的です。

放送とその後

『超人戦隊バラタック』は、第31話をもって終了しましたが、放送後には長らく再放送が行われていませんでした。2008年に入ってからは、東映チャンネルでのリバイバル放送が実現し、2010年にはDVDも発売されました。原作の池原成利によるコミカライズも存在し、アニメとは異なるシリアスな展開が繰り広げられます。彼の作品は、その後も様々なメディアで愛され続けています。本作は、ロボットアニメの中でも特に印象に残る存在として、視聴者に親しまれています。

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