超機動暴発蹴球野郎 リベロの武田

超機動暴発蹴球野郎 リベロの武田

『超機動暴発蹴球野郎 リベロの武田』は、にわのまことによる日本のサッカー漫画です。『週刊少年ジャンプ』にて1991年から1992年にかけて連載され、単行本は全9巻が刊行されました。

ストーリー

主人公の武田弾丸は、サッカーを愛する熱血漢。転校を繰り返し、あけぼの高校にたどり着きサッカー部に入部します。サッカー経験は浅いものの、驚異的な運動量とボールへの執着心でリベロのポジションを獲得。個性的なチームメイトと共に、全国大会を目指します。

作中では、常識を覆す必殺技や予測不能なギャグが満載。黄昏学園高校との練習試合では、麻宮道夫や豊臣三郎といった強豪選手が登場し、激しい戦いを繰り広げます。インターハイ予選では、土砂一高校や風神高校といったライバルたちとの熱戦を制し決勝に進出しますが、雷電工業に敗れ、全国への切符を逃します。

その後、ムエタイ部の藤堂影虎との異種格闘技戦を経て、新たな仲間を加え、高校選手権予選に挑みます。弾丸の父・武田機関銃がJリーグの監督に就任したことをきっかけに、高校選抜チームとプロチームの対戦が実現。親子対決が繰り広げられるなど、最後まで予測不能な展開が続きます。

登場人物

武田 弾丸（たけだ たま）
本作の主人公。ポジションはリベロ。小柄ながらも驚異的な瞬発力と運動量を誇り、必殺シュート「バズーカ・チャンネル」を武器に、チームを勝利に導きます。
武田 機関銃（たけだ きかんじゅう）
弾丸の父。元日本代表選手であり、物語の終盤でJリーグチームの監督に就任します。型破りな性格で、弾丸との親子対決を繰り広げます。
上杉 不破人（うえすぎ ふわと）
あけぼの高校サッカー部のフォワード。生真面目な性格で、弾丸とは対照的な存在。国立競技場でのプレーを目指し、日々練習に励んでいます。
北条 時彦（ほうじょう ときひこ）
あけぼの高校サッカー部のキャプテン。常識人であり、弾丸の才能を見抜き、リベロに抜擢します。
春日 翔子（かすが しょうこ）
あけぼの高校サッカー部のマネージャー。弾丸をリベロとして目覚めさせ、チームをサポートします。
球小路 菊麻呂（たまのこうじ きくまろ）
あけぼの高校サッカー部のフォワード。平安貴族の末裔で、蹴鞠が得意。「竜巻蹴足」など古風な必殺シュートを使います。
藤堂 影虎（とうどう かげとら）
ムエタイ部の部長。弾丸との異種格闘技戦に敗れ、サッカー部員となります。必殺シュートは「タイガー・ナパーム」。
麻宮 道夫（あさみや みちお）
黄昏学園高校のエース。キザな性格で、必殺シュート「ブーメランショット」を持ちます。翔子に好意を寄せています。
* 今川 雷丸（いまがわ いかづちまる）
雷電工業高校のゴールキーパー。長身と高い身体能力を誇り、帯電体質を利用した「マグネットセービング」が必殺技。バズーカ・チャンネルを止めた唯一の人物。

超機動暴発蹴球野郎 リベロの武田 〜2002年世界飛翔編〜

連載終了から10年後の2002年には、続編となる『超機動暴発蹴球野郎 リベロの武田 〜2002年世界飛翔編〜』が発表されました。アフリカで生活していた弾丸が日本代表に招集され、グランドカップに挑むストーリーが描かれています。

この作品では、弾丸がリベロではなくフラット3の中央で起用されるなど、新たな試みがなされています。

『超機動暴発蹴球野郎 リベロの武田』は、個性的なキャラクターと奇想天外な必殺技、そして熱いサッカーへの情熱が詰まった作品です。ギャグ満載でありながら、友情や努力の大切さを教えてくれる、色褪せない名作と言えるでしょう。

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