越谷市立大沢小学校

埼玉県越谷市に位置する越谷市立大沢小学校は、1877年（明治10年）にその歴史をスタートさせた公立小学校です。地域の教育拠点として長い歩みを続ける中で、数度の校名変更や学区の再編を経て現在の姿となりました。「よく考え工夫する子」「思いやりがあり助け合う子」「体力のある元気な子」「がまん強くやりぬく子」という四つの教育目標を掲げ、心豊かな子どもたちの育成を目指しています。この記事では、本校の沿革や教育目標、通学区域についてご紹介します。

概要

越谷市立大沢小学校は、埼玉県越谷市大沢に所在し、地域社会に根差した教育を行っている公立小学校です。140年以上の歴史を持ち、多くの卒業生を輩出してきました。児童一人ひとりの個性と可能性を伸ばす教育に取り組んでいます。

沿革

越谷市立大沢小学校の歴史は、1877年（明治10年）2月に「大沢学校」として開校したことに始まります。近代教育制度の導入期において、地域の学舎として重要な役割を担いました。その後、1886年（明治19年）9月には「共和学校」が設立されるなど、教育体制の整備が進められました。

校名は時代の変遷とともに変化しました。1892年（明治25年）8月には「大沢尋常小学校」に改称され、1902年（明治35年）9月には「大沢町立大沢尋常小学校」となりました。さらに、1922年（大正11年）3月には高等科を設置し、「大沢町立尋常高等小学校」となりました。戦時中の1941年（昭和16年）4月には国民学校への改編により「大沢町立大沢国民学校」と改称されましたが、戦後の1947年（昭和22年）4月には新学制に基づき「大沢町立大沢小学校」へと戻されました。

行政区分の変更に伴い、1954年（昭和29年）11月には市町村合併により「越谷町立大沢小学校」となりました。そして、1958年（昭和33年）11月に越谷町が市制施行し越谷市となった際に、現在の「越谷市立大沢小学校」となりました。この年、学校のシンボルである校章が制定されています。1966年（昭和41年）4月には、作詞・吉沢光平氏、作曲・山口保治氏による校歌が制定され、学校の精神が歌い継がれることとなりました。

昭和期後半の越谷市の人口増加に対応するため、本校からは複数の学校が分離開校しました。1971年（昭和46年）4月には越谷市立大沢北小学校が、1973年（昭和48年）4月には越谷市立北越谷小学校が、1978年（昭和53年）4月には越谷市立鷺後小学校がそれぞれ分離し、地域の教育需要に応じた学校整備が進められました。これらの学校の分離は、大沢小学校が長年にわたり地域の教育の中心的な役割を担ってきた歴史を物語っています。

教育目標

越谷市立大沢小学校では、未来を生きる子どもたちが、自己肯定感を持ち、社会に貢献できる人間に成長するための羅針盤として、以下の四つの教育目標を掲げています。これらは、子どもたちの「知」「情」「体」「意」の側面をバランス良く伸ばすことを目指しています。

よく考え工夫する子（知）
自ら課題を見つけ、深く考え、創造的に解決策を見つけ出す力を育みます。主体的な学びを通して、確かな学力と思考力、表現力を培います。
思いやりがあり助け合う子（情）
他者の気持ちを理解し、尊重し、困っている人に手を差し伸べる優しい心を育てます。協力することの大切さを学び、豊かな人間関係を築ける子どもを育成します。
体力のある元気な子（体）
健康な体と心を育み、何事にも積極的に取り組める、元気いっぱいの児童を目指します。基礎体力の向上とともに、健康な生活習慣を身につけさせます。
がまん強くやりぬく子（意）
目標に向かって粘り強く努力し、困難にぶつかっても諦めずに最後までやり遂げる強い意志を養います。困難を乗り越える経験を通じて、精神的なたくましさを育みます。

これらの目標のもと、教職員は一人ひとりの児童に寄り添い、それぞれの可能性を最大限に引き出す教育を実践しています。

通学区域

越谷市立大沢小学校の通学区域は、越谷市内の以下の地域の一部または全域が指定されています。

大沢（一部）
東大沢一丁目（一部）
東大沢五丁目（一部）
大沢一丁目（全域）
大沢二丁目（全域）
大沢三丁目（全域）
大沢四丁目（全域）
花田（一部）
* 越ヶ谷（一部）

これらの地域に住所を有する児童が、本校への通学の対象となります。詳細については、越谷市教育委員会の情報をご確認ください。

越谷市立大沢小学校