足寄郡

足寄郡の概要

足寄郡（あしょろぐん）は、北海道の釧路国に属し、十勝総合振興局が管轄する地域です。この郡は、足寄町と陸別町の2つの主要な町を含んでいます。2024年9月30日現在、足寄郡の人口は8,106人で、面積は2,016.94平方キロメートル、人口密度は1平方キロメートルあたり約4.02人という広大な地域です。

郡の構成と発足の背景

足寄郡の行政区画が設けられたのは、1879年（明治12年）であり、それ以前は松前藩の管轄地域として利用されていました。その歴史は江戸時代から始まり、当時は「クスリ場所」として知られる農業用地でもありました。江戸時代後期には東蝦夷地に属し、国防などの理由から様々な行政区画が設定されました。特に、寛政11年にはこの地域が天領となり、以降も仙台藩などによる警固が行われていました。

明治時代の変遷

明治2年の8月には北海道で国郡里制が施行され、足寄郡も設置されました。その後、管轄が変更されるなど多くの変化がありました。明治12年には郡区町村編制法が施行されて、ようやく足寄郡が正式に成立したのです。ここで、足寄町と陸別町が発展を始めました。

明治から昭和への移行

明治期には、足寄郡の地域も心境の変化を迎えました。戸長・副戸長の設置が行われ、地域の組織が整備される中で、足寄村や淕別村などの村が設立されます。足寄郡はその後も、釧路郡や根室県などの管轄下に置かれることが多く、各時代の政策に影響されながら発展しました。

戦後の変遷と町制施行

昭和に入ると、足寄郡はさらに変化を遂げ、1947年には地方自治法が施行されることで引き続き十勝地域の一部として発展していきます。1948年には十勝支庁の管轄となり、時代の流れとともにさまざまな組織的な再編が行われました。1953年には陸別村が町制を施行し、また1955年には足寄村も町制を施行し足寄町が発足しました。

足寄郡の現状

現在の足寄郡は、北海道十勝地方の中でも特に自然豊かで、美しい風景があります。高原地帯や山々に囲まれ、観光資源としての魅力も大変大きいです。また、古くから知られる雌阿寒温泉などの観光名所も点在し、多くの訪問者を惹きつけています。未だ8,000人規模の人々が暮らし、その地域文化や歴史的遺産を次世代に伝えています。

まとめ

足寄郡は北海道の中でも独特の歴史を持つ地域であり、明治時代を経て現代まで多くの変遷を経てきました。今後もその独自の魅力を持つ地域として、訪れる人々に新しい発見を提供し続けることでしょう。将来に向けても、その豊かな自然と歴史を大切にしながら、地域の発展が期待されます。

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