足木敏郎

足木 敏郎のプロフィール

足木 敏郎（あしき としろう、1934年9月27日 - 2022年4月19日）は、愛知県宝飯郡一宮村（現在の豊川市）出身のプロ野球選手でした。投手及び外野手として名古屋ドラゴンズに所属し、その後は長きにわたり球団に貢献しました。

現役選手としての足跡

豊川高校を卒業後、1953年に名古屋ドラゴンズに入団しましたが、彼の選手生活は短調でした。プロデビューは同年の10月8日の対洋松ロビンス戦で、試合途中から右翼手として出場した1試合のみでした。この試合において、足木は未登録選手としての出場が問題となり、名古屋球団はセントラル野球連盟から厳重注意を受ける事態となりました。そのため、彼は同年限りで現役を引退しました。

コーチングとフロントでの貢献

引退後の足木は中日球団に残り、最初はトレーナーとしてスタートしました。やがてフロント入りし、広報やマネージャー、通訳、さらには渉外部長として球団運営に関与しました。特に彼の語学力は大いに役立ち、英会話教室で学んだ技術を活かして1962年から新外国人の獲得に尽力しました。

足木の熱心な活動により、アロンゾ・パウエルやケン・モッカ、ゲーリー・レーシッチをはじめとする北米からの選手が多数チームに加わりました。彼の目利きのおかげで、これらの選手は日本プロ野球界での成功を収め、3年連続首位打者に輝いた選手もいました。彼が発掘した選手の数は約100名にのぼり、その功績は球界でも評価されています。

長い球団生活と勇退

足木は中日ドラゴンズにおいて61年にわたる異例の在籍期間を持っており、2013年12月27日に勇退が決定しました。選手としての時間は短かったものの、その後のコーチングやフロント業務での彼の貢献は計り知れません。

引退後も彼は「月刊ドラゴンズ」で連載を担当し、多くのファンに親しまれる存在であり続けました。

最後の時

2022年4月19日、老衰のため足木は87歳でこの世を去りました。彼の豊かな人生は、プロ野球界の歴史にしっかりと刻まれています。足木敏郎が果たした役割と影響力は、今でも中日ドラゴンズの偉大な部分を形成しています。

関連情報

• - 著書: 『ドラゴンズ裏方人生57年』（中日新聞社、2009年）
• - 連載: 「足木敏郎DRAGONS 61年」（月刊ドラゴンズ、2015年1月号 - ）

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