足立友里恵

足立友里恵 - アイスホッケーの星

足立友里恵（あだち ゆりえ、1985年4月26日生まれ）は、北海道札幌市豊平区出身の元アイスホッケー選手です。彼女はフォワードのポジションで活躍し、立命館慶祥高等学校及び早稲田大学スポーツ科学部を卒業しました。SEIBUプリンセス ラビッツ（旧コクドレディース）に所属し、身長155cmというコンパクトな体型を生かして、力強いプレーで多くのファンを魅了しました。現在は河村姓で活動しています。

プロフィールの基礎

足立は小学生の時に兄の影響を受けてアイスホッケーを始めました。男子選手が大半を占める中、彼女は自らキャプテンとしてチームを牽引しました。その後、札幌市立羊丘中学校を経て立命館慶祥高等学校に進学すると、2年生の時にはアイスホッケー女子日本代表に選ばれ、一躍注目の存在となりました。

高校卒業後は早稲田大学に進学しながら、SEIBUプリンセス ラビッツに所属。彼女のプレースタイルは目を引くもので、特にスピードとテクニックに優れていました。

代表歴と成績

足立選手は国内外で多くの代表経験があります。2007年1月から2月にかけて中国の長春で行われたアジア冬季競技大会では銀メダルを獲得。4月には栃木県日光市で開催された女子アイスホッケー世界選手権ディビジョンIで6得点4アシストを記録し、優勝に貢献。特にこの大会を経て、トップディヴィジョンへの昇格という大きな成果を上げました。

2008年と2009年には世界選手権トップディヴィジョンに参加し、2008年11月には上海で開催されたバンクーバーオリンピックの世界最終予選にも出場しました。しかし、最終戦で中国に敗れ、オリンピック出場の夢は次回に持ち越されました。

2011年にはアジア大会での銀メダル獲得を果たし、2013年のソチオリンピック予選では4大会ぶりのオリンピック出場権を獲得しました。そして、2014年のソチオリンピック、2018年の平昌オリンピックにも日本代表として出場するなど、彼女のキャリアは華々しいものでした。

栄光と引退

所属チームのSEIBUでは、2008年から2010年まで全日本女子アイスホッケー選手権大会で3連覇を達成し、その中心選手として存在感を示しました。特に2012年の大会では、優勝に貢献し、最優秀選手賞を受賞するという素晴らしい結果を残しました。

2018年6月15日、足立選手は自身のブログで、2017年度シーズンをもって現役を引退したことを発表しました。彼女の引退は多くのファンに衝撃を与えましたが、彼女の功績は長く語り継がれることでしょう。

プライベートとエピソード

足立選手は「美人アスリート」としても知られており、特に近藤陽子（1998年長野オリンピック時の日本代表主将）を尊敬しています。また、彼女は元アナウンサーの中野涼子の従姉にあたります。私生活では、早稲田大学で知り合った研究者の男性と2014年に結婚し、2015年にはグランドプリンスホテル高輪で挙式を行いました。

足立友里恵選手の情熱と努力、そして数々の功績は、次世代のアスリートたちにとって大きな刺激となることでしょう。

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