身延山大学

身延山大学について

身延山大学（みのぶさんだいがく）は、山梨県南巨摩郡身延町に位置する私立の大学です。この大学は1556年に創設され、1994年に正式な大学として登録されました。身延山大学は、日蓮宗総本山である久遠寺が運営しており、仏教学を専門に学ぶことができるカリキュラムを持っていることが特徴です。

大学の概要

身延山大学は、1995年に身延山短期大学から4年制大学へと改組されました。大学は仏教学部のみの単科大学で、日蓮宗の僧侶を養成することを主な目的としています。しかし、信徒以外の学生も入学が可能であり、多様な学生が集う場所となっています。キャンパス内には、日法作と伝えられる日蓮聖人の坐像が安置されており、これは身延町の文化財にも指定されています。

建学の精神

大学の建学理念は、日蓮の「立正安国論」の考えに基づき、健全な社会人の育成を目指しています。学生には広い視野を持つ専門教育が提供され、学問の理論と応用を学ぶことで社会への貢献につながる人材の育成が奨励されています。

歴史的沿革

身延山大学の歴史は非常に長く、1556年には「善学院」が西谷に開設されたことから始まります。その後、年代を重ねるごとにさまざまな形態を経て、1905年には「祖山学院」と改称され、1912年には高等部と中等部の2科を設立しました。

1949年には身延山専門学校が身延山短期大学に移行し、1955年には3年制の短期大学設置が認可されました。1994年には仏教学部が認可され、1995年に開学されました。以降も、教育課程の充実や、学生のニーズに応えるために、カリキュラムの変更や新しいコースの設立が進められており、近年では福祉学科も新たに設置されています。

教育と研究

身延山大学は、現代的な教育を提供するために文化、歴史、福祉関連の多様な分野において専門的な知識を培う機会を提供しています。仏教学部内には仏教学科があり、現在は「日蓮学専攻」、「文学・芸術専攻」、「福祉学専攻」に分かれています。これにより、学生は自らの興味やキャリアに応じて多様な選択肢を持つことができます。

また、大学内にはさまざまな教育施設と図書館が整備されており、貴重な資料や文献が収集されています。さらに、国際的な研究活動にも力を入れ、様々な国との交流や共同研究も行われています。

まとめ

身延山大学は、日本で最も古い歴史を持つ教育機関の一つであり、仏教教育を中心に広がる多様な学問を提供しています。社会貢献を重視し、多くの可能性を秘めた学生たちが成長する環境が整っています。

もう一度検索