身言正宗

身言正宗とは

身言正宗（しんごんしょうしゅう）は、中山身語正宗から派生した宗派で、真言宗系の新たな宗教運動として1970年代に誕生しました。この宗派は、教義や実践方法が独自の発展を遂げており、特に創始者である木原覚恵（きはらかくえ）による教えが核となっています。

創始者と後継者

この宗派の創始者である木原覚恵は「宗祖上人」とも称され、その教えが今でも信者たちに深く根付いています。彼の後を継ぎ、現在は八坂仰純（やさかぎょうじゅん）が教団の指導を行っています。八坂仰純は、木原覚恵の教えを受け継ぎ、さらなる発展を目指しています。

本拠地

身言正宗の総本山は栃木県矢板市に位置する台覚寺です。この寺院は1972年から木原覚恵が拠点として活動してきた場所であり、宗徒にとって重要な信仰の場とされています。

教義と実践

身言正宗は、木原覚恵が説いた『御座文』を教義の中心に据えています。この教義に基づき、「身言正根本道場」を掲げ、信者が効果的に救済されるための道を探求しています。特に、教団が強調するのは「頼む一念」の他力信心です。この信心は、他者の力を借りることによって自分の信仰を深めるという考え方を体現しています。また、教団は信行一如を重視し、信仰と行動の両立が重要であると教えています。

歴史的背景

身言正宗の成立は、1978年にさかのぼります。創始者の木原覚恵は、当初中山身語正宗の一員でしたが、母親の分骨問題をきっかけに、同本山との対立が生じました。この対立を受けて、木原とその後継者である八坂仰純は独立を決意し、身言正宗を立ち上げました。この出来事は、単なる宗派の分派にとどまらず、信者たちに新たな信仰の形を提供することとなりました。

現在の活動

身言正宗は、独自の教義を持ちながらも、時折中山身語正宗との関係を持ちながら活動しています。信者は台覚寺を訪れ、教えを学び、実践を通じて信仰を深めることに努めています。教団は、コミュニティの結束を重視し、信者同士の交流を促進する様々な活動を展開しています。

結論

身言正宗は、木原覚恵の教えを基盤に信仰を深化させる新興宗教であり、信者たちにとって重要な精神的支えとなっています。教団の独自の教義と実践が、多くの人々によって受け入れられ、現代においても生き続けています。

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