車屋紳太郎

車屋紳太郎

車屋紳太郎（くるまや しんたろう）は、1992年4月5日生まれのプロサッカー選手で、熊本県熊本市東区出身です。現在はJリーグの川崎フロンターレに所属し、主にディフェンダー（左サイドバック、センターバック）としてプレーしています。また、ミッドフィールダー（左ウイングバック）としても活躍することができる多才な選手です。彼は元日本代表でもあり、特に注目される選手の一人です。

来歴

車屋は5歳の時に兄の影響でサッカーを始めました。小学校4年生の時には熊本ユナイテッドSCに入団し、中学時代は長嶺中学校のサッカー部で活動しました。その後、大津高校を経て筑波大学に進学します。筑波大学では風間八宏監督の指導の下、1年生からレギュラーとして活躍し、関東大学サッカーリーグ戦では新人賞を受賞しました。また、3年生にはユニバーシアード日本代表として銅メダル獲得に貢献し、4年生では蹴球部の副将を務めました。

2014年4月、複数のクラブが競合する中で、彼は2015年から川崎フロンターレへの入団が内定しました。同年の5月には特別指定選手として川崎フロンターレに登録され、2015年のシーズンからレギュラーとして活躍を始めます。同年には日本代表のバックアップメンバーに初選出され、公式戦以外のシーズン中にも度々サイドバック、センターバック、3バックの一角として起用されました。

2016年には、湘南戦でプロ初ゴールを記録し、主力選手としての存在感を示しました。翌年の2017年には背番号を「7」に変更し、筑波大学時代と同じ番号を背負いました。同年9月28日、キリンチャレンジカップにて日本代表に初選出され、10月10日のハイチ戦でデビューを果たしました。この試合では後半アディショナルタイムに香川真司へのアシストを決め、印象深いデビュー戦を飾りました。

リーグ戦では全試合に先発出場し、8アシストを記録し、川崎の初優勝に大きく貢献しました。その活躍が評価され、Jリーグアウォーズではベストイレブンにも選出されました。

2018年にも引き続きレギュラーとしてリーグ戦に出場し、特に大きな貢献を果たしました。また、この年にはJリーグアウォーズで2年連続のベストイレブンに選ばれ、チームのリーグ連覇及び最少失点に寄与しました。

エピソード

車屋には1歳年上の幼馴染である谷口彰悟がいますが、二人は学生時代から同じ学校で過ごし、プロ契約も同じ川崎フロンターレ、さらには日本代表候補としても同時に選出されています。また、車屋の名前が、大阪府枚方市にある弁当店と同じであることから、特に親戚関係ではないものの、両者によるコラボ企画が行われてきました。

公式ブログでは「車屋先生」として展開され、多くのサポーターから支持を受けていましたが、2022年8月に惜しまれつつも閉鎖されました。しかし、彼の唯一のSNSであるX（旧Twitter）では、その独特な文章センスが引き続き表現されており、ファンの間で人気を集めています。

所属クラブと成績

彼のキャリアにおいて、タイケンスポーツクラブ熊本、太陽スポーツクラブ熊本、そして熊本ユナイテッドSCを経て、熊本県立大津高等学校、筑波大学での活動を経て、川崎フロンターレに至ります。

彼の特筆すべき成績には、特別指定選手としての2014年、2016年のJリーグチャンピオンシップ出場、2018年から2024年までのFUJI XEROX SUPER CUP出場などが含まれます。また、Jリーグでの初出場は2014年11月のサンフレッチェ広島戦、初得点は2016年7月の湘南ベルマーレ戦です。

タイトルと代表歴

車屋は川崎フロンターレでの活躍を通じて、4回のJ1リーグ制覇や3回のFUJI XEROX SUPER CUP、さらには1回のJリーグカップと2回の天皇杯を数えます。個人としては、全国高校選手権大会の優秀選手や関東大学リーグ戦での新人賞を受賞し、さらにJリーグの優秀選手賞やベストイレブンにも選出されています。国際Aマッチでは4試合に出場し、代表としてのキャリアも輝かしいものがあります。

このように、車屋紳太郎は実力とその活躍から、多くのファンやサポーターから愛され続けている選手です。

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