載初

載初（さいしょ）とは

載初（𡕀𡔈〈〉、さいしょ）は、唐の睿宗（睿宗）李旦（り たん）の治世、具体的には西暦689年から690年にかけて使用された元号です。しかし、この時期は、則天武后（武則天）による実質的な権力掌握が進んでおり、歴史上は武則天の年号として扱われることが一般的です。

武則天による暦法の変更

武則天は、永昌（えいしょう）元年11月を載初元年正月と定めました。さらに、12月を臘月（ろうがつ）、翌年正月を1月とするという、通常とは異なる暦法を採用しました。この変則的な暦法は、久視（きゅうし）元年（700年）に修正されるまで、およそ10年間にわたって使用されました。


載初は短い期間しか使われていませんが、武則天の権力掌握と、彼女による革新的な政策の一端を示す元号として、歴史的に重要な意味を持っています。

この期間の暦法の変更は、単なる形式的な変更ではなく、武則天が自らの権威を確立し、伝統的な秩序を塗り替えようとする意図の表れと見ることができます。彼女の治世は、唐王朝に大きな影響を与え、中国の歴史における特筆すべき時代となりました。

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