輝く月のように/The Bird Without Wings

Superflyの両A面シングル「輝く月ように/The Bird Without Wings」：ドラマと映画の主題歌を収録した力作

2012年8月15日、Superflyは15作目のシングル「輝く月のように/The Bird Without Wings」をリリースしました。このシングルは、トータス松本とのコラボレーションシングル「STARS」からわずか3週間後のリリースとなり、Superfly単独名義としては「愛をくらえ」以来10ヶ月ぶりとなる作品です。

特筆すべきは、本作が両A面シングルである点です。「Beep!!/Sunshine Sunshine|Beep!!_Sunshine Sunshine」以来4作品ぶり、通算3作目の両A面シングルで、2012年9月19日発売の4thオリジナルアルバム『Force』の先行シングルという位置づけでした。初回生産限定盤には、2012年4月4日に配信されたスタジオライブ『Superfly TV』の模様を収録したDVDが付属していました。

A面曲である「輝く月のように」は、TBS系テレビドラマ『サマーレスキュー〜天空の診療所〜』の主題歌として書き下ろされたバラードナンバーです。ドラマのテーマである「再生」を繊細なメロディーと歌詞で表現し、Superflyの楽曲がTBS系列のテレビドラマ主題歌に起用されるのは、「愛をこめて花束を」（ドラマ『エジソンの母』主題歌）以来4年半ぶりとなる出来事でした。

一方、もうひとつのA面曲「The Bird Without Wings」は、映画『闇金ウシジマくん』の主題歌です。この曲は、「不安に立ち向かう」というテーマのもと、主人公の葛藤と決意が力強いサウンドに乗せて表現されています。不安や葛藤、そしてそこから生まれる強い意志が歌詞に込められています。

両曲とも、ミュージックビデオが制作されました。「輝く月のように」のミュージックビデオは、アルバム『Force』のローソン限定盤付属のDVDに収録されました。「The Bird Without Wings」のミュージックビデオは、当初製品化されていませんでしたが、後にSuperfly BESTにて初収録されることとなりました。

シングルには、この2曲の他に、「28」という楽曲も収録されています。タイトルの読みは「にじゅうはち」で、28歳を迎えた越智志帆自身の心境を歌った、等身大の彼女を感じることができる一曲です。

楽曲の制作陣は、作曲とBasic Arrangementを多保孝一が、編曲を蔦谷好位置が担当しています。作詞は、Superflyのボーカリストである越智志帆が「輝く月のように」「The Bird Without Wings」「28」の全てで手掛けています。

「輝く月のように」と「The Bird Without Wings」は、その後も様々なSuperflyのベストアルバムに収録され、現在も多くのファンに愛されています。このシングルは、Superflyのキャリアにおける重要な作品であり、バラードから力強いロックまで、彼女の幅広い表現力を感じることができる、聴き応えのある一枚と言えるでしょう。それぞれの楽曲が持つ異なる魅力が融合し、このシングルに深みと奥行きを与えています。ドラマ、映画という異なる世界観を反映した楽曲と、等身大の彼女の心情を吐露した楽曲。これらの楽曲は、それぞれの聴き手に、様々な感情と共感を呼び起こすでしょう。

収録アルバムは以下の通りです。

輝く月のように

『Force』（4曲目）
『Superfly BEST』（11曲目、Disc 2）
『Superfly 10th Anniversary Greatest Hits “LOVE, PEACE & FIRE”』（2曲目、Disc 1）

The Bird Without Wings

『Force』（10曲目）
『Superfly BEST』（12曲目、Disc 2）
『Superfly 10th Anniversary Greatest Hits “LOVE, PEACE & FIRE”』（12曲目、Disc 2）
『Good-bye』（7曲目）

28

『黒い雫 & Coupling Songs: 'Side B'』（10曲目、Disc 2）

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