輪島市図書館

輪島市図書館の概要

輪島市図書館（わじましとしょかん）は、石川県輪島市が設置・運営する公立図書館の総称で、具体的には以下の3つの図書館から構成されています。

1. 輪島市立図書館
2. 輪島市立図書館町野分館
3. 輪島市立門前図書館

1. 輪島市立図書館

輪島市立図書館は、輪島市河井町に位置し、1981年に開館しました。この図書館は輪島市文化会館と一体化した複合施設として設立され、市民にとって重要な情報源となっています。しかし、2024年に発生した能登半島地震により、建物が被災し、再開の目途が立っていない状況です。対策として、2024年5月には道の駅輪島内に仮設図書館が設置されましたが、この仮設施設では約1,000冊程度の書籍しか展示できなかったため、利用者のニーズに十分応えられない状況が続いていました。

その後、同年12月21日に輪島市宅田町の『パワーシティ輪島ワイプラザ』内に空きテナントを利用した仮設図書館が開設され、書籍数も約45,000冊を揃えることができました。これにより、市民にとって貴重な読書環境が再提供されつつあります。

• - 蔵書冊数: 150,037冊（2022年4月1日現在）
• - 開架冊数: 62,137冊（2022年4月1日現在）

2. 輪島市立図書館町野分館

町野分館は、輪島市町野町粟蔵川原田にあり、1982年に開館しました。この図書館は輪島市町野支所と統合されており、地域に密着したサービスを提供しています。

• - 蔵書冊数: 7,494冊（2022年4月1日現在）
• - 開架冊数: 7,494冊（2022年4月1日現在）

3. 輪島市立門前図書館

門前図書館は輪島市門前町走出に位置し、2004年に開館しました。この館も地域の文化や情報の発信源として重要な役割を果たしています。

• - 蔵書冊数: 64,037冊（2022年4月1日現在）
• - 開架冊数: 49,898冊（2022年4月1日現在）

輪島市図書館の歴史

輪島市図書館の歴史は、1922年に始まりました。当初は輪島町河井町元中星家から寄贈された300冊の図書を基に設立されたことが記録されています。1929年には河井町で町立図書館が建設され、その後1949年には河井小学校の一教室に開館しました。1950年には正式に輪島町立図書館が設置され、1954年には市制施行に伴い「輪島市中央図書館」と改名され、2000年に「輪島市立図書館」に変更されました。また、2006年には門前町と合併し、図書館システムを統合しました。

現在の状況と展望

輪島市図書館は、地域社会に必要不可欠な資源として今後も発展を続けることが期待されています。仮設図書館の運営や新たな施設の建設計画など、地域住民が利用しやすい図書館作りが進められています。これにより、輪島市の文化や教育の向上にも寄与していくことでしょう。

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