輸出入・港湾関連情報処理センター

輸出入・港湾関連情報処理センター株式会社（NACCSセンター）について

輸出入・港湾関連情報処理センター株式会社（Nippon Automated Cargo And Port Consolidated System, Inc.）、通称NACCSセンターは、日本における輸出入貨物に関する手続きを電子的に処理するシステム（NACCS）の運営・管理を担う特殊会社です。このシステムは、入出港する船舶や航空機、および輸出入される貨物に関する税関その他の関係行政機関への手続きや、関連する民間業務をオンラインで効率化することを目的としています。

設立と法的根拠

NACCSセンターは、「電子情報処理組織による輸出入等関連業務の処理等に関する法律」（昭和52年法律第54号）に基づき設立されました。この法律は、貿易業務における情報処理の効率化と迅速化を推進するために制定されたもので、NACCSセンターはその中核を担う組織として位置づけられています。所管官庁は財務省関税局総務課事務管理室です。

事業所

NACCSセンターは、以下の場所に事業所を構えています。

本社：東京都港区浜松町一丁目3番1号 浜離宮 ザ タワー 6階
東海事務所：愛知県名古屋市港区港町1番11号 名古屋港湾会館3階
関西事務所：大阪府大阪市西区靭本町一丁目11番7号 信濃橋三井ビル12階
九州事務所：福岡県福岡市博多区博多駅前一丁目4番1号 博多駅前第一生命ビル2階

これらの事業所を通じて、全国の貿易業務を支援しています。

沿革

NACCSセンターは、その設立から現在に至るまで、以下のような変遷を辿ってきました。

1977年10月1日：認可法人として「航空貨物通関情報処理センター」が設立されました。当初は航空貨物に関する通関業務の情報処理に特化していました。
1991年10月1日：業務対象を海上貨物にも拡大し、法人名称を「通関情報処理センター」に変更しました。これにより、航空貨物と海上貨物の両方に対応する体制となりました。
2003年10月1日：独立行政法人化に伴い、「独立行政法人通関情報処理センター」に改組されました。この変更により、組織運営における透明性と効率性が向上しました。
2008年10月1日：特殊会社化に伴い、「輸出入・港湾関連情報処理センター株式会社」に改組され、現在の体制となりました。

これらの変遷を通じて、NACCSセンターは、貿易業務の電子化を推進する重要な役割を担い続けています。

関連情報

財務省：NACCSセンターを所管する官庁です。
通関情報処理センター：NACCSセンターの前身となった組織です。

外部リンク

* 輸出入・港湾関連情報処理センター株式会社


NACCSセンターは、日本の貿易を支える重要なインフラとして、今後もその役割を担い続けるでしょう。

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