辰村組

株式会社辰村組の概要

株式会社辰村組（たつむらぐみ）は、石川県に起源を持ちながら、日本全国で活動を展開しているゼネコンです。創業者は初代辰村米吉で、1883年に金沢市で土木建築の請負業を始めました。最初は鉄道敷設を中心に事業を行っていましたが、次第に鉄筋コンクリート工事へと進出し、その技術力を高めていきました。

この会社は、1933年に満州へも活動の場を広げ、戦後には東京へ本社を移し、全国での技術力と信頼性を築きました。しかし、不動産業などの多角経営が影響し、バブル崩壊後には経営状態が厳しくなり、最終的には南海建設との対等合併を経て、南海辰村建設株式会社となりました。

本社および支店一覧

株式会社辰村組は、以下のように全国に支店を展開しています：

• - 本社: 東京都港区南青山5-4-35
• - 横浜支店: 神奈川県横浜市中区山下町194
• - 関東支店: 埼玉県大宮市大門町3-71
• - 大阪支店: 大阪府大阪市西区北堀江1-1-30
• - 金沢支店: 石川県金沢市泉本町1-6
• - 仙台支店: 宮城県仙台市青葉区
• - 福岡支店: 福岡県福岡市

沿革

辰村組の歴史は、1883年に始まり、その時から現在に至るまで多くの重要な出来事がありました。1886年には、東海道本線の鉄道敷設工事を手掛け、1928年に事業は二代目の辰村米吉に引き継がれました。その後、1933年に満州へとビジネスを拡大し、1943年には株式会社として法人化がなされました。

戦後、特に1960年代から1970年代にかけては、関東や大阪といった主要エリアへの進出があり、同時に不動産業の参入や事業範囲の拡張も行われました。1995年には南海建設と合併を果たし、さらなる成長を目指しました。

主な施工物件

辰村組は数多くの重要な建設物を手掛けてきました。例えば、1911年に竣工した福岡第一発電所や、1930年の旧石川商銀小松支店、1970年竣工の青山台ビルなどがその一例です。また、東京都港区には辰村組本社ビルが1972年に竣工しています。

関連人物

創業者の辰村米吉をはじめとして、数名の著名な建築家たちがこの会社に携わっています。特に、米村和夫、坂田一幸、小谷野榮次、中山正路といった建築家たちがその活動に貢献しました。

今回ご紹介した株式会社辰村組は、創業から今に至るまで、多くの変化を経てもなお、日本の建設業界で重要な役割を果たしている企業です。

もう一度検索