辰馬鎌藏

辰馬鎌蔵は、1882年（明治15年）2月に大阪府で生まれ、1959年（昭和34年）5月11日に亡くなった日本の土木技術者、内務技監、実業家です。旧姓は中尾で、後に兵庫県西宮の酒造家である辰馬悦蔵の養子となり、辰馬姓を名乗りました。1912年には分家しています。

1907年、京都帝国大学理工科大学土木工学科を卒業後、内務技手としてキャリアをスタートさせました。1909年には内務技師に任じられ、大阪、下関、東京の各土木出張所で勤務しました。1924年には欧米各国への出張を命ぜられ、土木技術に関する知見を深めました。帰国後は、名古屋土木出張所長、東京土木出張所長を歴任し、1936年には内務技監に就任しました。1939年に内務省を退官しています。

退官後は、広島工業港、東京都水道、鳥取市、兵庫県などの顧問として、その土木技術に関する知識と経験を活かし、指導にあたりました。1951年には共栄興業会社を創立し、社長に就任。実業家としても活躍しました。晩年は東京都渋谷区に住んでいました。


家族・親族

辰馬家
妻：トヨ（1894年 - 没年不詳、佐賀県出身、大野吉利の六女）


親戚

養兄：辰馬吉左衛門（辰馬海上火災保険社長、辰馬本家酒造相談役）
浅尾豊一（辰馬本家酒造社長、萬歳酒造相談役）

辰馬鎌蔵は、土木技術者として、内務省での要職を歴任し、日本の土木事業の発展に貢献しました。また、実業家としても手腕を発揮し、多方面で活躍しました。その業績は、日本の近代化に大きく貢献したと言えるでしょう。


参考文献

『京都帝国大学一覧 明治41-42年』京都帝国大学、1898 - 1912年。
人事興信所編『人事興信録 第11版 下』人事興信所、1937 - 1939年。
人事興信所編『人事興信録 第13版 下』人事興信所、1941年。
* 人事興信所編『人事興信録 第14版 下』人事興信所、1943年。

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