辱包文化

襲包文化（乳包文化）について

辱包文化は、中国共産党の総書記である習近平をネタにした風刺的なインターネットミームとして知られています。この文化は特に2013年の「習近平肉まん喫食事件」を契機に広まりました。この出来事により、習近平は「肉まん皇帝」や「習肉饅頭」といったあだ名を付けられ、ネチズンたちによる風刺の対象となりました。共産党のリーダーが自身の食文化において非常に親しみやすい一面を見せたことで、逆に彼を揶揄する材料が提供されたのです。

背景と出来事

2013年に習近平が北京市の慶豊包子舗で肉まんを食べる姿が報じられた際、彼は一躍「包子」と呼ばれるようになりました。この肉まんを食べる姿勢から、ネット上では「包子帝」とか「慶豊帝」などと呼ばれ、彼の強権的な政治姿勢と絡めて風刺されるようになりました。このようなユーモアは、習近平のイメージを軽やかにしつつも、同時に彼に対する批判を隠喩的に示すものとなりました。

さらに、2018年には国家主席の任期制限が撤廃される憲法改正が行われ、この高い権力に対して「包子露憲」という言葉が使われるなど、法律用語を肉まんに絡めた言葉遊びが登場しました。これによって、習近平の権力を皮肉る風潮はさらに広がったのです。

くまのプーさんとの関わり

別の側面も見逃せません。2017年には、習近平の容姿が著作権に関する問題から「くまのプーさん」に似ているとの指摘があり、これを元にしたパロディーがネット上に多く投稿されました。この際、ネット検閲が厳しくなり、WeChatやSina Weiboでは「くまのプーさん」という言葉が入力できなくなる事態が発生しました。検閲によって抑圧される一方で、それに対する反発も生じ、多くのパロディー動画がYouTubeにアップロードされ、議論を呼び起こしました。

知識人とSNS上の風刺

2019年には、中国の知識人が「首の細い瓶を洗う方法」という質問を知乎に投稿したところ、この投稿が削除されました。この「細頸瓶」と発音が同じであったため、政府の検閲にかかってしまったのです。これを受けて、ネット上では「瓶に蜂蜜をつめろ」といったユーモアあふれる回答が流行し、習近平に関連した風刺が続きました。

COVID-19と共に

2020年、COVID-19の影響が拡大する中で、多くの中国のネチズンは習近平の対応に対する不満感から、「翠」という言葉を用いて彼に対する揶揄を展開しました。この「翠」は分解すると「习」「习」「卒」となり、習近平の名と「死ぬ」という意味が符号してしまうため、皮肉が込められていました。これにより、SNS上で「毎日祈翠超话」というトピックが登場し、多数のユーザーがこれに参加することで彼に対する批判を表現しました。

まとめ

辱包文化は、習近平に対する風刺と批判が相互に織り交ぜられた文化現象です。このような表現は、中国における政治的状況や市民の不満を反映しており、風刺を通じて自由な意見表明の一環となっています。

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