農林中央金庫法

農林中央金庫法について

農林中央金庫法（平成13年6月29日法律第93号）は、農林中央金庫の設立と運営、業務内容を定めた日本の法律です。この法律は、農業協同組合、森林組合、漁業協同組合といった農林水産業者の協同組織を基盤とする金融機関である農林中央金庫が、これらの組織のために円滑な金融サービスを提供することにより、農林水産業の発展を促進し、ひいては国民経済の発展に寄与することを目的としています。

歴史

この法律は、当初1923年（大正12年）に産業組合中央金庫法（大正12年4月6日法律第42号）として制定されました。その後、1933年に現在の名称である農林中央金庫法に改称されました。そして、2001年（平成13年）には全部改正が行われ、現在の形となっています。

構成

農林中央金庫法は、以下の章で構成されています。

第一章　総則（第1条 - 第7条）：法律の目的、定義など基本的事項を定めています。
第二章　会員（第8条 - 第19条の2）：農林中央金庫の会員資格、加入、脱退などについて規定しています。
第三章　管理（第20条 - 第53条）：農林中央金庫の経営組織、役員、運営などについて定めています。
第四章　業務（第54条 - 第59条の3）：農林中央金庫が行うことができる業務の種類、範囲などを規定しています。
第四章の二　外国銀行代理業務に関する特則（第59条の4―第59条の8）：外国銀行の代理業務に関する特例を定めています。
第五章　農林債（第60条 - 第71条）：農林中央金庫が発行する債券（農林債）について規定しています。
第六章　子会社等（第72条・第73条）：農林中央金庫の子会社、関連会社に関する規定です。
第七章　計算（第74条 - 第81条）：農林中央金庫の会計処理、決算などについて定めています。
第八章　監督（第82条 - 第90条）：農林中央金庫に対する監督官庁の権限、監督方法などを定めています。
第九章　解散及び清算（第91条 - 第95条）：農林中央金庫の解散、清算に関する手続きを定めています。
第九章の二　農林中央金庫代理業（第95条の2 - 第95条の5）：農林中央金庫の代理業務に関する規定です。
第九章の三　指定紛争解決機関（第95条の6―第95条の8）：農林中央金庫に関する紛争解決機関についての規定です。
第十章　雑則（第96条 - 第97条）：その他の規定です。
第十一章　罰則（第98条 - 第102条）：法律違反に対する罰則を定めています。
第十二章　没収に関する手続等の特例（第103条―第105条）：没収に関する手続きの特例を定めています。
附則：法律の施行期日や経過措置などを定めています。

関連項目

* 農林中央金庫：農林中央金庫法に基づいて設立された金融機関であり、この法律によってその活動が規定されています。

この法律は、農林水産業の発展を支える重要な役割を担っており、その改正や運用状況は、関連業界や経済全体に大きな影響を与えることがあります。

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