辻東倫

辻 東倫（つじ はるとも）について

辻東倫は、1994年8月11日生まれの元プロ野球選手で、三重県三重郡菰野町に出身します。彼は内野手として知られ、右投げ左打ちのスタイルでプレーしていました。また、ベースボール5の選手としても活動しており、日本代表に選ばれるほどの実力を持っています。

プロ入り前

辻の野球との出会いは、小学4年生の頃にさかのぼります。しかし、その後すぐにそろばん教室をサボって友達と遊んでいたことが問題となり、1年目で野球を辞めることに。中学校では軟式野球部に参加しましたが、全体練習以外の自主練習はあまりすることがなく、スポーツへの情熱はそれほど強くなかったようです。

菰野高校では厳しい環境に身を置くことになった辻は、最初は硬式球に戸惑いを感じましたが、持ち前の向上心が芽生え、毎日の自主練習を続けることで成長を遂げます。彼は1年生の秋から遊撃手としてレギュラーの座を掴み、高校通算で36本のホームランを記録しました。2012年のプロ野球ドラフトで読売ジャイアンツから3位指名を受け、プロ入りを果たしました。

プロ入り後

辻は、2015年6月12日にプロ初出場を果たします。2016年には初安打を獲得し、翌2017年にはスタメン出場を果たしました。その後の2018年には、右太ももを負傷しながらも二軍で66試合に出場し、打率.315の成績を残します。しかし、一軍での出場は8試合にとどまり、その年の10月には球団から戦力外通告を受けます。

トライアウトに挑戦するも振るわず、自己の希望で巨人のスタッフとしての道を選択し、2018年12月に現役引退を発表しました。

現役引退後

引退後は、ジャイアンツアカデミーで幼児から小学生を指導するコーチとしての新たな道を歩み始めます。若い選手たちに野球の技術を伝える役割を果たし、次世代の育成に努めています。

ベースボール5選手としての活躍

2023年には、ジャイアンツ女子チームやアカデミーコーチ、そして他の選手たちと共にベースボール5チーム「GIANTS」を結成します。同年12月に行われた第1回日本選手権の東日本予選で見事に優勝し、2024年の日本選手権でも準優勝に貢献しました。また、4月にはアジアカップの日本代表選手として選出され、優勝を果たします。

選手としての特徴と人物

辻はミート力と長打力を兼ね備えた大型内野手として知られています。強肩を武器としつつも、守備には課題があった辻ですが、プロ入り後は動体視力を高めるためのトレーニングを行い、着実に成長しました。また、高校時代には体重増加のノルマをクリアするために食事に気を配り、3年間で18kgの体重増加を実現しています。その結果、ホームランも増加し、選手としての成績も向上しました。

ベースボール5でも高い守備力を発揮し、同僚からも優れたプレーヤーと評価されています。辻の様々な経験が、彼をより魅力的な選手に成長させています。

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