辻野正人

辻野正人プライベートとキャリア

辻野正人（つじのまさと）は、1955年生まれの日本の映画監督および演出家です。函館ラ・サール高校を卒業後、早稲田大学演劇科を経て、27歳で大学を卒業する道を選びました。その後、親戚との繋がりにより、脚本家の八木保太郎のもとで修行を始めます。この師弟関係が彼のキャリアの土台を築くこととなります。

職業人生の始まり

辻野は、八木が東映と深い関係にあったことから、ユニ企画に所属し、最初の作品に取り組みます。1985年には、東映不思議コメディーシリーズ『勝手に!カミタマン』のサード助監督として参加しました。その後、痛風の影響で一時現場を離れるものの、復帰後はセカンド助監督、さらにチーフ助監督として成長を目指します。32歳のときには『おもいっきり探偵団 覇悪怒組』で監督デビューを果たし、そこで自身でもシナリオを執筆しました。

辻野の次の大きなプロジェクトは『じゃあまん探偵団 魔隣組』ですが、スケジュールトラブルにより途中で東映を離れることになりました。この時期にどのようにキャリアを築いていくかが、彼にとっての重要な課題でした。彼はその後も多くのテレビや映画作品に助監督として参加し、テレビドラマ『世にも奇妙な物語』で再会したフジテレビのプロデューサー石原隆の推薦で監督を務める機会を得ます。

スーパー戦隊シリーズへの参加

1995年には『超力戦隊オーレンジャー』からスーパー戦隊シリーズに参加し、以降の作品でもメイン監督として活動を続けます。特に2008年4月のクールでは『科捜研の女』や『トミカヒーロー レスキューフォース』でメイン監督をつとめ、充実した時間を過ごします。この頃、彼は『科捜研の女』のスタートから第10シリーズまでメイン級の監督として参加し、2011年の第11シリーズからはローテーションから外れていきます。

監督としての特徴

辻野は、大学時代に黒澤明の作品に刺激を受け、映画制作の道を志しました。不思議コメディー時代の監督陣の中でも、特に坂本太郎と親しい関係を持ち、互いに酒を酌み交わす仲でした。また、シナリオライターの武上純希との多くのコラボレーションも特徴的です。

彼は、パイロット版以降の第3話や第4話を担当することが多く、基本設定が固まった段階でストーリー作りに集中できる環境を好んでいました。そのため、比較的やりやすいと語っています。特にスーパー戦隊シリーズでは、そのシステムに新たに関わることができ、アクション監督の役割にも挑戦しました。辻野はアクション作品に縁がなかったため、アクションやメカのパートは主に他の人に任せていましたが、それでも新しい挑戦を楽しむ姿勢を見せていました。

主な作品

辻野正人が手掛けた著名な作品には、テレビドラマ『おもいっきり探偵団 覇悪怒組』や『じゃあまん探偵団 魔隣組』、さらには『超力戦隊オーレンジャー』や『電磁戦隊メガレンジャー』などのスーパー戦隊シリーズが含まれます。このような数々の作品を通じて、彼は観客に楽しさと驚きを提供し続けてきました。彼の努力と情熱は、今後も新しい世代のクリエイターたちに影響を与えていくことでしょう。

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