勝手に!カミタマン

勝手に!カミタマンとは

『勝手に!カミタマン』は、1985年4月から1986年3月までフジテレビで放送された全51話の特撮テレビ番組で、東映不思議コメディーシリーズ第5作目です。この作品は、スーパーヒーローに憧れる少年と神様のカミタマンとの出会いから始まり、彼の力で変身した少年が繰り広げるコミカルな冒険を描いています。

あらすじ

物語の主人公、根本伸介という小学生は、スーパーヒーローへの憧れを抱いていました。ある日、彼は不思議な神様「カミタマン」と出会います。カミタマンの助けによって、彼は「ザ・ネモトマン」というヒーローに変身しますが、伸介の性格はあまり目立たないため、町内で起こす騒動はコミカルで時にトラブルを引き起こします。毎回、彼の変身や行動がもたらす出来事が笑いを誘い、視聴者を楽しませました。

本作品の特徴

この番組は、前作『ペットントン』や『どきんちょ!ネムリン』と同様に動物やペットをテーマにしていますが、主人公がヒーローに変身するという新しい要素が追加されています。また、数々のヒーロー番組を手掛けてきた東映と石ノ森章太郎による、ヒーロー番組のパロディとしても評価されています。

カミタマン

カミタマンは、根本伸介が偶然手に入れたドンブリ型の土器から現れる南の島・カミタン島出身の神様の子供です。彼は木槌を持ち、「カモン・カカモン・カカモカ・カミタ！」という呪文を唱えたり、頭部のモヒカン毛を「カミタンブーメラン」として飛ばすことができる特別な存在です。

登場キャラクター

• - 根本伸介 / ザ・ネモトマン: 彼はカミタマンによってヒーローに変身しますが、それ以外の超能力はあまりなく、日常的なトラブルを引き起こしがちです。
• - 根本マリ: 伸介の妹で、彼をサポートします。
• - 根本太郎 / 裕子: 伸介とマリの両親。
• - 横山: 伸介の友人で、少し変わった行動をするキャラクター。
• - とらばる聖子: 職を転々とするフリーターで、カミタマンを誤解して呼ぶコミカルな存在です。
• - 妖怪タタリとネクラ怪獣モスガ: カミタマンの敵や仲間として、物語に色を添えます。

放送の背景

本作品は、前作が放送終了した後に登場しましたが、玩具販売がされなかったため、異例の状況にあったといいます。プロデューサーの平山亨は、この状況について「不思議だった」と語っています。この事実は、シリーズのユニークな側面の一つでしょう。

音楽と幕間

オープニングテーマ「カッテにカミタマン」を田中真弓が歌い、エンディングにはザ・スーパーヒーローバンドによる「スーパーヒーローになりたいな」が流れます。これらの楽曲が視聴者の心に残り、作品の魅力をさらに引き立てました。

結論

『勝手に!カミタマン』は、ヒーローに変身するというわかりやすいストーリーを通じて、家族の絆や友情、成長といったテーマを描きながら、コメディ要素を豊富に盛り込んだ特撮作品です。視聴者を飽きさせることなく、毎回新たな展開を見せることで人気を集めました。今でも多くの人に愛されています。

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