近江鉄道D35形ディーゼル機関車

近江鉄道D35形ディーゼル機関車について

近江鉄道D35形ディーゼル機関車は、かつて近江鉄道に在籍していたディーゼル機関車です。この機関車は1両のみ（D340）が存在し、その特異な経歴が注目されます。

生い立ち

D35形は、元々1963年に日本車輌製造で製造された新日本製鐵（当時は八幡製鐵所）八幡製鐵所の凸型ディーゼル機関車35-DD9形340号機でした。この機関車が近江鉄道に入線したのは1978年4月25日のことです。近江鉄道では、入線後も車両番号は変更されず、340号機のまま運用されました。

運用と役割

近江鉄道では、主にDD45形ディーゼル機関車の予備機として運用されました。しかし、その活躍期間は比較的短く、1990年12月には惜しまれつつも廃車となりました。

車両の特徴

D35形は、凸型と呼ばれる独特の形状を持つディーゼル機関車で、その外観は他の機関車とは一線を画していました。新日本製鐵で使用されていたものを譲り受けたため、その歴史的背景も興味深い点です。

まとめ

近江鉄道D35形ディーゼル機関車は、その短い活躍期間ながらも、近江鉄道の歴史に名を刻む車両でした。1両のみ存在した希少性、そして新日本製鐵から譲渡されたという経歴は、鉄道ファンにとって非常に魅力的な存在と言えるでしょう。

参考資料

* 寺田裕一『私鉄機関車30年』JTBパブリッシング、2005年。ISBN 4-533-06149-4。

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