JTBパブリッシング

株式会社JTBパブリッシングについて

株式会社JTBパブリッシングは、日本を代表する出版社であり、旅行関連の情報を中心としたさまざまな出版物を手掛けています。東京・江東区に本社を構え、JTBグループの完全子会社として、出版部門の強化と旅に関する情報提供を目的としています。設立は2004年10月1日で、これまでのJTBの出版事業を分社化して誕生しました。

会社の設立経緯と発行物

JTBパブリッシングは、旅行会社であるJTBが持つ豊富な情報を基に、旅行に関するさまざまな出版物を作成しています。初代の名称は「JTB出版事業局」であり、後に「株式会社JTBパブリッシング」として法人化されました。また、系列の編集会社である「るるぶ社」や専門の販売部門「ジェイティービー出版販売」も統合して、新たな形態での出版事業がスタートしました。

同社が発行する出版物には、「JTB時刻表」をはじめとする鉄道時刻表や旅行情報誌が含まれます。特に「るるぶ」や「Visita」といった旅行ガイドブックは、多くの旅行者に親しまれている商品です。これに加え、各種の地図や旅行に特化した会話集、日本に関する多言語の紹介書、さらには旅行・紀行・鉄道に関する単行本シリーズ（JTBキャンブックスやJTBマイロネブックス）も手がけています。

デジタルコンテンツへの展開

さらに、JTBパブリッシングは、昨今のデジタル化の流れに対応し、ウェブサイト「るるぶ.com」の運営を通じて、デジタルコンテンツの開発と販売にも力を入れています。この取り組みは、インターネットを通じてより多くの情報を迅速かつ多様に届けることを目的としており、旅行者が必要な情報にアクセスしやすい環境を提供しています。

出版物に関する問題

しかし、同社の出版物に関しては一部問題も発生しています。特に2005年に発行された「JTBキャンブックス 韓国鉄道の旅」に載せられていた地図が、日本海を「東海」と表記していたことが2012年に発覚しました。これにより、同社は問題のある書籍を絶版とし、書店から回収する措置を講じました。このようなトラブルは、出版物に対する適切な配慮が必要であることを示しています。

まとめ

総じて、JTBパブリッシングは旅行に関する多彩な情報を提供し続ける出版社であり、今後も旅行者にとって有益な情報源としての役割を担っていくことが期待されます。多岐にわたる出版物とデジタルコンテンツの展開により、国内外の旅行者への情報提供がより一層充実することを目指しています。

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