近江鉄道DD45形ディーゼル機関車

近江鉄道DD45形ディーゼル機関車

近江鉄道DD45形ディーゼル機関車は、かつて近江鉄道に在籍していたディーゼル機関車です。この機関車は、1973年1月に福島臨海鉄道から譲渡されました。同型機には、神奈川臨海鉄道のDD45形が存在します。

車両概要

1963年3月に富士車両で製造されたこの機関車は、運転台を中央に配置した凸型の車体が特徴です。動輪は2輪ずつ連結棒で結ばれており、ロッド軸駆動方式を採用しています。この駆動方式は、古典的ながらも力強い走行を可能にするものでした。

運用と役割

主に多賀駅やキリンビール滋賀工場での貨車の入換作業に従事していました。これらの場所では、貨物列車の組成や、工場への貨物輸送を円滑に行うための重要な役割を担っていました。しかし、貨物輸送の終了に伴い、この機関車も休車となりました。

その後

貨物輸送の終了後、DD45形は休車扱いとなりましたが、車籍は維持されました。その後、2004年の彦根駅東口開設工事まで、その姿を留めていました。これは、近江鉄道におけるその存在の大きさを物語っています。

参考文献

井上広和・高橋摂『カラーブックス 日本の私鉄24 近畿』保育社、1983年。ISBN 978-4586505982。
寺田裕一『私鉄機関車30年』JTBパブリッシング、2005年。ISBN 4-533-06149-4。
同志社大学鉄道同好会「学鉄連研究シリーズ[12] 近江鉄道」『鉄道ピクトリアル』通巻第318号、鉄道図書刊行会、1976年4月、61 - 64頁。
白水剛「関西地方のローカル私鉄　現況1 近江鉄道」『鉄道ピクトリアル』通巻第445号、鉄道図書刊行会、1985年3月、93 - 97頁。
高田圭「現有私鉄概説 近江鉄道」『鉄道ピクトリアル』通巻第685号、鉄道図書刊行会、2000年5月、44 - 55頁。
辻良樹「眠りつづけた魔境」『鉄道ダイヤ情報』通巻277号、交通新聞社、2005年10月、14 - 19頁。

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