近畿大学附属和歌山高等学校・中学校

近畿大学附属和歌山高等学校・中学校の概要

近畿大学附属和歌山高等学校・中学校（きんきだいがくふぞくわかやまこうとうがっこう・ちゅうがっこう）は、和歌山県和歌山市善明寺に位置する私立の教育機関で、近畿大学の附属学校として、その教育内容は質が高く評価されています。略称は「近大和歌山」です。学校は中高一貫制で、中等部にはスーパー数理コースや数理コースがあり、高等部にはスーパーADコースやADコースがあります。

この学校は、県内で有数の進学校であり、多くの生徒が国公立大学や近畿大学への進学を果たしています。特に、近畿大学の附属高校推薦入試制度を利用する生徒が多い点も特徴です。また、学校の卒業式は、一般の公立高校よりも早い時期に行われることが知られており、中学の卒業式は毎年1月末に実施されています。これは、大学受験に向けての準備期間を確保するための配慮と言えます。

校則と通学

生徒には一定の校則が定められており、染髪や化粧、ピアス、色付きのアンダーシャツの着用は禁じられています。通学する生徒は、大阪南部や和歌山中部からやってくることも多く、2020年度からは携帯電話の持ち込みが許可されるなど、時代に合わせた変化も見られます。これに加え、2013年には30周年を記念して、県内初の芝生グラウンドが設置され、スポーツの環境も改善されています。

沿革

この学校の歴史は1983年に始まります。設置認可が下りてから、南校舎が完成し、同年に開校を迎えました。その後、徐々に校舎の拡充が進み、1985年には中学校も開校しました。以降、創立30周年を経て、教育環境の向上や新たなプログラムの導入が行われてきました。特に2017年には教育連携に関する協定が結ばれ、地域社会との連携が強化されています。

学校の特長

コース

高等部には、最難関国公立大学を目指す「スーパーADコース」と、クラブ活動と学業の両立を図る「ADコース」があり、一方で中等部には「スーパー数理コース」と「数理コース」が設置されています。これらのコースは、それぞれの生徒が自分の目標に向かって学べるように設計されています。特に中等部では、進学先選択において理系選択を強制しない「数理コース」が注目されます。

部活動

部活動も盛んで、サッカー部は1983年創部以来多くの成果を上げており、全国高校サッカー選手権や天皇杯に出場した実績があります。ラグビー部やテニス部など、様々なスポーツクラブが活動しており、文化系のクラブも多彩です。特に書道部や華道部、科学部、ESS部など、多くの生徒が様々な興味を追求しています。

行事

学校行事として、9月には光雲祭が開催され、文化祭と体育祭が連続して実施されます。中学の卒業式は2月に設定されており、自分の進路に応じた準備が行えるよう工夫されています。視聴覚行事もあり、春には落語や演劇、冬にはクラシック音楽鑑賞など、多様な文化に触れる機会が設けられています。

アクセス

交通アクセスは良好で、JR和歌山駅や南海本線の和歌山市駅からバスで容易に学校に到着することができます。通学の利便性が高く、周辺地域からも多くの生徒が集まっています。

このように、近畿大学附属和歌山高等学校・中学校は、質の高い教育と進学実績を兼ね備えた学校です。生徒たちは、さまざまな教育活動や部活動を通じて、成長していく環境が整っています。

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