近畿職業能力開発大学校

近畿職業能力開発大学校

近畿職業能力開発大学校（通称：近畿ポリテクカレッジ）は、大阪府岸和田市に位置する職業能力開発に特化した教育機関です。この大学校は、職業能力開発促進法に基づいて設立され、厚生労働省が設立したもので、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が運営しています。教育の目的は、専門的なものづくりに対応できる人材を育成することにあります。

教育プログラム

近畿職業能力開発大学校では、様々な分野の訓練科が設けられています。主な分野は以下の通りです。

• - 機械分野
• - 電気分野
• - 電子情報分野
• - 建築分野

この大学校では、専門課程（2年間）と応用過程（2年間）の両方を提供しており、全体的に少人数制（1クラス20～30名）での運営がなされています。このため、個別サポートが充実しており、学生一人ひとりにきめ細やかな指導が行き届く環境が整っています。

特筆すべきは、就職率がなんと100％である点です。多くの卒業生が高い技術力を持って業界に進出しており、企業からの評価も高いです。授業料については、専門課程入校時に169,200円の入校料が必要で、応用課程では112,800円が必要です。また、年間授業料は390,000円です（2024年4月現在）。さらに、学生用寮が設置されており、127室の居住スペースが利用可能です。

附属校と沿革

近畿職業能力開発大学校には、附属校として滋賀職業能力開発短期大学校（滋賀県近江八幡市）や京都職業能力開発短期大学校（京都府舞鶴市）も存在し、地域の職業教育の充実を図っています。

この大学校の歴史は1990年に遡り、大阪職業訓練短期大学校として開校しました。その後、1993年に名称を大阪職業能力開発短期大学校に改名し、1999年には応用課程を新設して近畿職業能力開発大学校となりました。

訓練科の詳細

専門課程（2年制）

• - 生産機械技術科（定員25名）
• - 電気エネルギー制御科（定員25名）
• - 電子情報技術科（定員25名）
• - 住居環境科（定員20名）
• - メカトロニクス技術科（7月入校、定員10名）

応用課程（専門課程の上に設置、2年制）

• - 生産機械システム技術科（定員20名）
• - 生産電気システム技術科（定員20名）
• - 生産電子情報システム技術科（定員30名）
• - 建築施工システム技術科（定員25名）

さらに、在職者向けの訓練も行われており、機械、電気・制御、電子・情報通信、建築、および管理系の各分野で能力開発セミナーを提供しています。

所在地とアクセス

近畿職業能力開発大学校は、以下の住所に位置しています。

• - 〒596-0103 大阪府岸和田市岸の丘町3-1-1

アクセス方法としては、阪和自動車道岸和田和泉ICから約3km、また南海岸和田駅やJR下松駅からのバス利用が便利です。いずれの経路でも、南海ウイングバス「道の駅愛彩ランド」行きに乗車し、「職業能力開発大学校前」で下車することができます。所要時間は約20分です。

このように、近畿職業能力開発大学校は、質の高い職業訓練と就職サポートを提供することで、多くの技術者を育成する重要な役割を果たしています。

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