近藤きらら

近藤きらら（こんどう きらら）氏は、1995年9月8日に栃木県小山市で生まれ、日本を拠点に活動するミュージカル女優です。現在は劇団四季に所属し、数々の舞台で活躍しています。

来歴

近藤氏は幼い頃からダンスに親しんでおり、身体表現の基礎を築きました。彼女のその後のキャリアを決定づける大きな転機となったのは、劇団四季によるミュージカル『赤毛のアン』を観劇したことでした。この舞台に感銘を受けたことが、自身もミュージカルの世界で生きていきたいという強い願望につながり、劇団四季を目指す具体的な目標となりました。

高校進学にあたり、2011年4月には宇都宮短期大学附属高等学校音楽科へ入学します。当初はピアノを専攻していましたが、音楽への理解を深める中で、表現の幅を広げるために2年次からは声楽専攻コースへと移り、歌唱技術の習得に力を注ぎました。高校での専門的な学びと並行して、べっら・ぼーちぇ音楽院にも通い、更なるレベルアップを図ります。こうした弛まぬ努力が実を結び、高校在学中に国内有数の音楽大学である東京芸術大学音楽学部声楽科と東京音楽大学声楽演奏家コースという難関校に合格を果たしました。

高校卒業後、複数の合格校の中から東京芸術大学への進学を選択し、2014年4月より同大学の音楽学部で学び始めました。大学で声楽の専門的な知識と技術を深める一方で、劇団四季への入団という長年の夢を実現するため、研究生オーディションに挑戦します。そして、大学在学中に見事オーディションに合格し、劇団四季研究生となります。大学4年次には、卒業に向けた学業と劇団四季研究所での厳しい研修という二重の生活を送ることとなり、肉体的、精神的にも鍛えられました。

研究所での学びを経て、プロのミュージカル俳優としての準備を整えた近藤氏は、2018年7月21日に開幕した劇団四季の代表作の一つであるミュージカル『オペラ座の怪人』静岡公演にて、アンサンブル5枠として記念すべき初舞台を踏みました。これは、彼女が劇団四季を目指してから長い年月をかけて培ってきた努力が実を結んだ瞬間でした。

主な出演作品

劇団四季入団後、近藤きらら氏は様々な作品で多彩な役柄を演じています。

オペラ座の怪人: アンサンブル（5枠）として初舞台を飾った作品。
リトルマーメイド: アデッラ役として出演。アリエルの姉妹の一人を演じました。
マンマ・ミーア!: アンサンブル（3枠）として、作品世界を彩りました。
はじまりの樹の神話〜こそあどの森の物語〜: トマト役を演じ、ファミリーミュージカルでも存在感を示しました。
ノートルダムの鐘: アンサンブル（2枠）として、重厚な作品世界を支えました。
ゴースト＆レディ: アンサンブル（1枠）として出演し、フローの母やヴィクトリア女王といった重要な役柄を兼ねるなど、多才な表現力を発揮しています。

これらの出演作品を通して、近藤氏は歌唱力、ダンス力、演技力を兼ね備えたミュージカル女優として、劇団四季の舞台に欠かせない存在となっています。今後も様々な作品での活躍が期待されます。

関連項目

栃木県出身の人物一覧
東京芸術大学の人物一覧

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