近藤信政

近藤 信政

日本のギタリスト、近藤信政は、1983年2月10日に広島県広島市で生まれました。かつて多くの若者の支持を集めたロックバンド「ロードオブメジャー」のギタリストとして広く知られていますが、バンド解散後も多方面で精力的な音楽活動を続けています。

彼の音楽の道は、幼少期に親戚が弾くクラシックギターに触れたことから始まりました。簡単な音階を教わったことが、ギターへの興味のきっかけとなります。その後、日本のヘヴィメタルバンドX JAPANに衝撃を受け、エレキギターの世界へと進みました。最初に手にしたギターで練習したのは、クラシックの「禁じられた遊び」や、ロックの不朽の名曲であるビートルズの「レット・イット・ビー」など、ジャンルを問わず幅広い楽曲でした。影響を受けたギタリストとして、ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュや、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロの名前を挙げており、そのルーツを垣間見ることができます。

プロとしてのキャリアは、地元の広島で活動していたバンドGRAIDを経て、2002年4月23日に「ロードオブメジャー」を結成したことから本格的に始まります。彼はバンドのギタリスト兼バッキングボーカリストとして活動し、数々のヒット曲と共に人気を博しました。しかし、バンドは2007年7月18日に惜しまれつつ解散しました。

ロードオブメジャー解散後も、近藤は立ち止まることなく音楽活動を継続しました。2007年には新たなバンドjan9starを結成しますが、2009年に脱退。2010年には自身のバンド96BLOKを立ち上げるなど、様々な音楽表現の可能性を探求しました。この時期には、声優の内田彩のライブでサポートギタリストを務めたり、元ロードオブメジャーのボーカル北川けんいちと共に「二人ノリ」と題したライブを行うなど、コラボレーションやサポート活動も積極的に行いました。2017年には「三十路祭り」というイベントで北川と共演し、再びロードオブメジャーの楽曲を演奏してファンを沸かせました。

2019年からはCIRCLE JOINTのメンバーとして活動を開始しますが、2021年7月に脱退を発表。現在は、2020年にドラムのU、ベースのTAKAと共に結成したトリオユニット「三寅（ミトラ）」を中心に活動しています。三寅では、毎週月曜夜にインスタライブを通じて、リアルタイムで視聴者と共に1時間で1曲を完成させるというユニークな取り組みを行っており、不定期には北川けんいちをゲストに迎えてのコラボ配信も行っています。また、三寅として長野県の創作舞踊団「白樺舞踊団」へ楽曲「KO-DA-MA」を提供するなど、楽曲制作も行っています。ギタリストとしてはサポート活動も活発で、2022年7月にはロックアイドルユニットAdFicTioNのライブにサポート参加し、そこでは元ロードオブメジャーのベーシスト松本賢一とも共演を果たしています。さらに、2020年からは湘南ベルマーレフットサルクラブの選手へのギター指導を行うなど、後進の育成にも携わっています。

プライベートでは、2016年に一般女性との結婚を発表しています。ギタリストとしてのこだわりは強く、ロードオブメジャー時代から愛用するFreedom Custom Guitar Researchのオリジナルモデルをはじめ、Gibson Les Paul CustomやGibson J-45など、楽曲やチューニングに応じて様々なギターを使い分けています。特にFreedomのギターは、彼のトレードマークである赤いモヒカンスタイルと共に、多くのライブやメディアでその姿を見せています。アンプに関しても、MESA BOOGIEやROLAND JC-120、Orangeなど、時期によって最適な機材を選び、自身のサウンドを追求しています。

2023年に入っても、その活動は衰えを知りません。3月にはTBS系の情報番組「ラヴィット！」に北川賢一と共に出演し、ロードオブメジャーの代表曲「大切なもの」をテレビで生演奏し、大きな反響を呼びました。また、9月に開催された大洗海上花火大会ふるさと納税フェスティバルへの出演が発表され、その際のバックバンドを自身のユニット三寅が務めるなど、かつての盟友との共演と現在の活動が融合する形で、精力的にライブ活動を展開しています。現在も三寅での活動を中心に、サポートや楽曲提供、そして旧メンバーとの絆を大切にした活動を続ける近藤信政は、ギタリストとして常に新たな表現の場を求め続けています。

外部リンク

近藤信政 ブログ『ノブログ』
近藤信政 (@nobuguitar) - X（旧Twitter）
* 近藤信政 (@nobumasa_kondou) - Instagram

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