近藤基彦

近藤基彦：農政に尽力した政治家の生涯

近藤基彦（こんどう もとひこ）は、1954年2月15日に生まれ、2018年11月17日に64歳で没した日本の政治家です。自由民主党に所属し、衆議院議員を3期務めました。父は農林水産大臣を務めた近藤元次。

生い立ちと政界入り

新潟明訓高等学校を経て、1976年に日本大学理工学部建築学科を卒業後、父である近藤元次衆議院議員の秘書を務めました。政治の世界に足を踏み入れたのは、父の背中を追うように自然な流れでした。

衆議院議員としての活動

1996年の第41回衆議院議員総選挙に新潟2区から無所属で立候補しましたが、落選。しかし、2000年の第42回衆議院議員総選挙で初当選を果たしました。当選時は無所属でしたが、保守系無所属議員による会派「21世紀クラブ」に所属後、自民党に入党。以後、連続3期当選を果たし、自民党農林部会長など農政通として活動しました。

農林水産委員会（理事）、文部科学委員会、北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会（理事）といった委員会で要職を歴任し、2008年8月には福田康夫改造内閣で農林水産副大臣に就任。農政の分野でその手腕を発揮しました。

2009年8月30日の第45回衆議院議員総選挙では、自民党公認で立候補し、公明党の推薦も受けましたが、惜しくも落選。その後、2011年2月に政界からの引退を発表しました。

突然の訃報

2018年11月17日19時29分、敗血症のため新潟市の病院で死去。64歳という若さでした。その功績を称えられ、叙正四位、旭日重光章が追贈されました。

不祥事

2009年6月30日 、近藤が建設会社から役員給与として総額およそ1880万円を受け取っていたことが発覚。「国務大臣、副大臣及び大臣政務官規範」違反と指摘され、返金を表明し謝罪しました。この問題は、彼の政治家としてのキャリアに大きな影を落としました。

所属していた団体・議員連盟

再チャレンジ支援議員連盟
日韓議員連盟
* 例外的に夫婦の別姓を実現させる会

近藤基彦は、農政に情熱を注ぎ、その発展に貢献した政治家でした。しかし、政治資金の問題など、批判を受ける側面もありました。彼の功績と過ちを振り返ることは、今後の政治のあり方を考える上で重要な教訓となるでしょう。

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