近藤智勝

近藤智勝の野球人生

近藤智勝（こんどう ともすぐ、1982年11月25日生まれ）は、神奈川県出身の元プロ野球選手であり、現在は野球指導者として活躍しています。内野手としてのキャリアを持ち、特に香川オリーブガイナーズでの活動が知られています。

大学時代までの経歴

近藤は小学3年生の頃に野球を始めました。中学時代には緑東シニアに所属し、全国優勝の経験を持ちます。桐光学園高等学校では1年生からベンチ入りしましたが、甲子園大会への出場は果たせませんでした。その後、駒澤大学に進学し、大学時代にも野球部で活躍します。彼の野球の道を決定づけたのは、卒業後に大学の先輩、石毛宏典に誘われたことです。このことがきっかけとなり、彼は四国アイランドリーグの香川オリーブガイナーズに入団することになりました。

四国アイランドリーグ時代

香川オリーブガイナーズに入団した2005年、近藤はリーグ初年度の主将に就任し、全試合にフルイニング出場を成し遂げます。2006年には打率4位を記録し、二塁手としてベストナインにも選出されました。2007年のシーズンからは登録名を「智勝」に変え、自身の活躍をさらに発揮し始めます。この年には4番打者として、遊撃手でのベストナイン選出も果たしています。当時の彼は、三輪正義との二遊間コンビで知られ、注目を集めました。

その後も近藤は、2008年から2009年にかけて周囲からの評価を受け、再び二塁手として、三塁手としてもベストナインに選出されています。しかし、2010年シーズンをもって香川オリーブガイナーズを退団しました。現役末期には他球団への移籍も視野に入れるも、「香川で骨を埋める決断」を下したといいます。

引退後のキャリア

近藤選手は引退後、香川オリーブガイナーズの野手コーチとして新たな道を歩み始めました。これにより、彼はリーグ出身の監督としての先駆者となりました。2012年1月には再度野手コーチとして活動を開始しました。その間、複数の選手がNPBドラフトで指名されるなど、彼の指導の成果が表れました。

2020年3月25日には監督に就任することが正式に発表され、NPB未経験者としては初めての監督となった彼は、チームを引っ張る役割を担うことになりました。初年度こそ3位でしたが、翌2021年には初のリーグ優勝を果たしました。その後も選手の育成に力を入れ、地元出身選手を起用する方針を掲げました。

しかし、2023年には主力選手の相次ぐ離脱、及び新たな選手の育成に苦しみ、前期後期ともに最下位となる厳しい結果に終わりました。

シーズン終了後には監督退任の決定がなされ、彼は今後はOBとして香川を応援していく意向を示しました。このように、近藤智勝はプロ野球選手から指導者へとキャリアを重ね、独立リーグにおける地位を築いていきました。彼の一貫した努力と情熱が、今後の香川オリーブガイナーズに良い影響をもたらすことが期待されています。

もう一度検索