近藤美月

近藤美月：日本の柔道界を躍動させる若き才能

2004年生まれの近藤美月選手は、佐賀県出身の柔道家です。48kg級で活躍する彼女は、左組みで内股を得意技としています。身長152cmと小柄ながらも、類まれな強さと卓越した技で、数々のタイトルを獲得し、日本の柔道界にその名を轟かせています。兄は60kg級で活躍する近藤隼斗選手です。

6歳から始まる柔道の道

近藤選手の柔道人生は6歳、武雄警察署少年柔道教室で始まりました。幼い頃から才能を覗かせ、着実に実力を付けていきます。中学校時代には全国中学校柔道大会で5位入賞。この経験が、彼女を高校、そして大学へと導く大きな礎となりました。

高校時代：インターハイ連覇と全国レベルでの活躍

佐賀商業高校に進学した近藤選手は、1年生にして全国高校選手権で2位という素晴らしい成績を収めます。2年生になると、インターハイ48kg級決勝で宮木果乃選手を相手に大外返で勝利、見事優勝を飾りました。続く全国高校選手権では宮木選手に惜しくも敗れ3位となりますが、団体戦では優勝、その実力を証明しました。そして3年生、インターハイでは再び宮木選手を破り、2連覇という偉業を達成しました。

大学時代：シニア大会での活躍と国際舞台への挑戦

2023年、近藤選手は東海大学へ進学。全日本ジュニアでは3位に入賞。体重別団体では優勝と、着実に実績を重ねていきます。そして、シニアの全国大会である講道館杯では、準決勝で宮木選手を破り、決勝では先輩である吉岡光選手を相手に反則勝ちで優勝。念願のシニア全国大会初優勝を果たしました。さらに、IJFワールド柔道ツアーであるグランプリ・リンツでは決勝で稲垣若菜選手を破り、ツアー初優勝という快挙を達成します。2年目には体重別で3位、学生体重別で2位、講道館杯では2位、グランドスラム・東京でも2位と、上位入賞を続けています。IJF世界ランキングでは700ポイントを獲得し、53位にランクイン(2024年12月9日現在)。

常に進化を続ける闘志

近藤選手の強さは、技術の高さだけでなく、粘り強い闘志にもあります。数々のライバルとの激戦を経験し、幾度となく壁にぶつかりながらも、その度に克服し、成長を続けてきました。特に宮木選手とは幾度となく対戦し、互いに切磋琢磨し、しのぎを削る好敵手関係を築いています。

未来への展望

まだ20歳そこそこの若さで、これほどの輝かしい成績を残している近藤選手。今後の活躍にも大きな期待がかかります。持ち前の強さと闘志で、さらなる高みを目指し、日本の柔道界を牽引していく存在となることでしょう。彼女が今後、オリンピックなどの国際大会でどのような活躍を見せてくれるのか、目が離せません。

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