近藤翔耶

近藤 翔耶

ラグビー選手の近藤 翔耶（こんどう とわ）は、2002年9月1日に大阪府で生まれました。現在は、日本のプロラグビーリーグであるジャパンラグビーリーグワンに加盟するクボタスピアーズ船橋・東京ベイの一員としてプレーしています。

来歴

近藤選手がラグビーというスポーツと出会ったのは、幼い頃、小学1年生のときです。大阪府大東市にあるOTJラグビースクールで、楕円球を追いかける日々を始めました。

中学時代には、その才能が開花します。大阪府の中学校選抜チームの代表選手として、全国中学校ラグビーフットボール大会に出場。見事、チームを優勝へと導き、早くも全国の舞台で栄冠を手にしました。

高校は、全国でも有数のラグビー強豪校である東海大学付属大阪仰星高等学校に進学。高校2年生および3年生時には、ラグビープレーヤーにとっての聖地ともいえる全国高等学校ラグビーフットボール大会、通称「花園」の舞台を経験しました。

特に高校3年生の時にはチームのキャプテンを務め、リーダーシップを発揮しました。この年の花園、第100回大会の準々決勝では、優勝候補の一角であった東福岡高等学校との手に汗握る激戦を繰り広げました。試合はロスタイムが18分にも及ぶという異例の展開となり、最終的に同点のまま試合終了。規定により、準決勝進出は抽選に委ねられ、残念ながらチームは抽選の結果、準決勝進出を逃しました。この試合は、両校の選手たちが全力を尽くした素晴らしい一戦として語り継がれています。

エピソード

高校時代の前述の花園準々決勝、対東福岡高校戦（2021年1月3日開催）は、近藤選手のキャリアにおいて特に印象的な出来事の一つです。死闘の末の引き分け、そして抽選での敗退という厳しい現実を経験した後、近藤選手は試合について尋ねられ、心に残るコメントを残しています。「敵と味方という意識を超え、グラウンドに立つ30人全体が一体となって一つの試合を創り上げているような感覚でした。まだ試合は続いていましたが、心の中では一足早くノーサイドが訪れたように感じました」。この言葉からは、競技における真のノーサイド精神や、共に困難な状況を戦い抜いた相手チームへの深い敬意がうかがえます。

高校卒業後、近藤選手は東海大学に進学し、東海大学湘南校舎体育会ラグビーフットボール部に所属しました。大学でもその実力を発揮し、1年次から早くも関東大学リーグ戦の試合に出場し、頭角を現します。2年次以降は、大学選手権を含めた多くの試合で主にセンターとして先発メンバーに名を連ね、チームの主力として活躍しました。3年次には、その実力と貢献が認められ、「2023年関東大学リーグ戦ベスト15」に選出されるなど、リーグを代表する選手へと成長しました。そして、最終学年となる2024年には、チームの合同主将という重責を担い、チームを牽引しました。

大学での輝かしいキャリアを経て、2025年1月21日には、プロリーグであるジャパンラグビーリーグワンに所属するクボタスピアーズ船橋・東京ベイへの入団が正式に発表されました。同年3月に東海大学を卒業し、プロフェッショナルとしての新たなステージへと踏み出しました。

学生時代から各カテゴリーでリーダーシップを発揮し、中心選手として活躍してきた近藤翔耶選手の、ジャパンラグビーリーグワンでの今後の活躍に期待が寄せられています。

関連項目

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
東海大学湘南校舎体育会ラグビーフットボール部
* 大阪府出身の人物一覧

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