近藤誠一 (プロ雀士)

近藤誠一（こんどう せいいち）- プロ雀士の軌跡

基本情報
近藤誠一は、1963年8月1日に生まれた、日本の競技麻雀界で名を馳せるプロ雀士です。最高位戦日本プロ麻雀協会の副代表を務めており、2022-23シーズンまでセガサミーフェニックスに選手として所属しました。2023-24シーズンからは同チームの監督に就任しています。彼の愛称には「夢芝居」や「せいちゃん」があり、ファンから親しまれています。

経歴

近藤は兵庫県尼崎市に生まれ、兵庫県立鳴尾高等学校を卒業後、静岡大学工学部の電気工学科（応用数学講座）に進学しました。大学生活で麻雀に親しみ、卒業後はユニリーバ・ジャパンに就職します。しかし、彼は1988年に最高位のプロ試験を受験したものの不合格。それでも麻雀への情熱を捨てきれず、佐鳴学院で数学講師を務めながら、家業の近藤塾を手伝います。

1997年に再度最高位プロ試験に挑戦し、見事合格。33歳で最高位に入会することとなります。彼の同期には村上淳や渡辺洋香が名を連ねました。

麻雀界での活躍

近藤は2004年にAリーグに昇級。以降、長い間タイトルには恵まれませんでしたが、2012年に最高位となり、初タイトルを獲得しました。その後も数々の試合で活躍し、特に2016年には第13回モンド王座決定戦で優勝を果たしました。2018年8月5日には麻雀駅伝団体で村上淳と共にワンツーフィニッシュを達成し、最高位戦を制しました。

同年、セガサミーフェニックスからMリーガーとして指名され、リーグ初の2連勝を飾りました。その後も、数々の記録を打ち立て続け、2019-20シーズンではチームを優勝へと導く活躍をしています。

2021年には最高位戦日本プロ麻雀協会の副代表に就任。2022-23シーズンが終わると、セガサミーフェニックスでの選手契約を満了し、翌シーズンから監督に転身することが発表されました。彼の健康問題が理由で選手を引退することもありましたが、監督としての道を選びました。

人物

近藤はビールと温泉を好み、彼は「(ビールを飲む)このために生きているような気がします」と語るほどです。また、落ち着いて麻雀を打つ際には黒、気合を入れる際には赤の勝負パンツを好むといったユニークな一面もあります。彼は独身で、長年同じ住まいに住んでいるとのことです。

知名度のある俳優、梅沢富美男に似ていると言われ、ファンからのコメントも多いです。麻雀を打つ際には豊富な経験に基づいた重厚な打ち方をする彼ですが、気合が入った時には「カッ！！」と声が出る愉快な一面も魅力的です。彼の雀風は、『大きく打って大きく勝つ』というスタイルで、多くのファンを魅了し続けています。

タイトル

近藤誠一が獲得した主なタイトルには、モンド王座（第13回）や最高位（第37期・第40期・第41期・第43期）があります。彼はMリーグでも様々な戦績を残しています。

作品

近藤は映画「麻雀最強戦 the movie」にも出演し、著書として「最強雀士が語るデジタルの向こう側 大きく打ち、大きく勝つ麻雀」や「麻雀 理論と直感力の使い方」などが出版されています。また、Mリーグに関する関連書籍にも関わっています。

近藤誠一の麻雀スタイルと生涯は、彼の情熱と努力に満ちたものであり、今後も日本の麻雀界での活躍が期待されています。

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