近衛歩兵第4連隊

近衛歩兵第4連隊の歴史

近衛歩兵第4連隊は、大日本帝国陸軍に属する連隊の一形式であり、1886年の設立から1945年までの長い歴史を持ちます。この連隊は、陸軍の中でも特に重要な役割を果たし、多くの戦争に参加してきました。

沿革

連隊の歴史は1886年に始まります。この年に第1大隊が編成され、その後1887年には第2大隊が完結しました。1887年5月24日には、軍旗が拝受され、正式に近衛歩兵第4連隊としての活動が始まりました。1891年には近衛師団が創設され、この連隊はより一層の発展を遂げることとなります。

続いて、近衛歩兵第4連隊は1894年の日清戦争に従軍し、陸軍の中でも存在感を示しました。戦争の終息後、連隊は1899年に千葉県佐倉から東京市赤坂区青山へと移転しました。この時期は、連隊にとって重要な発展の時期であり、多くの兵士が新たな地での訓練に励むこととなります。

1904年の日露戦争では再び従軍し、連隊はその活躍を続けます。1940年6月には動員が下令され、漢口作戦などへ参加しました。これにより、第4連隊はその存在意義をさらに高めていくのです。

次の1941年には、仏印サンジャック湾への上陸を果たし、サイゴンに駐屯することとなります。また、同年12月8日の太平洋戦争開戦時には、連隊の主力が陸路でタイ王国へ進攻し、第3大隊は海上機動でバンコクへ向かいました。このころ、マレー作戦にも参加し、じわじわと戦域を広げていく姿が見受けられます。

1942年3月12日には、シンガポール港を出発し、北部スマトラ島の平定作戦に従事しました。以降、連隊は現地の警備や防御陣地の構築を行い、戦局における重要な任務を担っていました。

終戦とその後

1945年8月15日、連隊は終戦を迎えました。戦後の混乱の中で、9月22日には軍旗が奉焼され、連隊の歴史が一区切りを迎えることとなります。

このように、近衛歩兵第4連隊は長い歴史の中で数多くの戦争に参加し、重要な役割を果たしてきました。その活躍は、多くの文献や資料に残されており、後の世代にも引き継がれています。歴代連隊長の背負った重責や、それに付随する悩み、そして部隊としての誇りや使命感は、今なお多くの人々に影響を与え続けています。

参考文献

• - 『日本陸軍連隊総覧 歩兵編(別冊歴史読本)』(新人物往来社、1990年)
• - 原 剛『明治期国土防衛史』(錦正社、2002年)
• - 外山操・森松俊夫編著『帝国陸軍編制総覧』(芙蓉書房出版、1987年)
• - 秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版(東京大学出版会、2005年)
• - 外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』(芙蓉書房出版、1981年)
• - 『官報`

もう一度検索